#449C|他者は自分が思うような人になってしまう問題

毎度おなじみ佐々木さんのグッドモーニングボイスより。

「他者は自分が思っているような人になってしまう」問題。(=自分も他者が思うようになる)

これほんと、ホント〜〜〜に!気をつけたい。気をつけたところでどうかという話もあるが、特にたくさんの人と関わるようになっていっている今、マジで気をつけたいと強烈に思う。

自分が「この人はやさしい人だな」と思っていると、本当に相手はやさしい人になる。俺のこと嫌いなんじゃないかと思っていれば、嫌いにもなるという件。

人生で心当たりはありすぎる話だ。

私からすれば本当にいい人だと思っていた人が、あるコミュニティではめっちゃ嫌われていた(実際に嫌なヤツっぽい)とか。
いつもおだやかに知的に対話できる人だなあと思っていた人が、べつのところでは口論ばっか仕掛けて喧嘩っぱやい人だったとか。

そういうことよりも真に迫るのが、

途中までは仲良くしていても、何かのきっかけで自分が「この人は私のこと嫌いなのでは?」と思うようになると、本当に相手が私に嫌なことをし始めるということや。
その逆。あんなに仲が良かったのに、なぜかじわじわと相手のことが嫌になっていく、その時たぶん私は相手に嫌なことをしている。これはもしかしたら相手側が、何かのきっかけで私から嫌われているんじゃないか?と思うようになったことで本当に私が相手を嫌いになっていっているケース。

このような同一化を、自分も引き起こし、相手も引き起こしながら、そうしてスパイラルを描いていくのが人間関係なんだろう。

この点からも、心の問題、人間的な幼稚さ、未熟さ、そういうものを抱えている人は、歳を重ねていくごとに生きるのが難しくなっていくのだよなと思うと同時に、自分を癒やし、乗り越え、成熟に向かうということの重要さを思う。


GMV978は、こういった話を精神分析の観点から。

この「投影同一化」の話は何度聞いても本当に大切だと思う。自分が周りを作っていること。周りが自分を作っていること。これを踏まえておくことで問題もダメージも小さくできそうだ。

ラストの43分37秒〜。書き起こしを転載。

何よりも当座、私が一番言いたいのは投影同一化ですよね。りきどうがかかっていきますということです。

2者そこにいればですね、私は相手のことをただ見ることは絶対できなくて

ここに私と例えば編集さんがいれば、私が思う編集さんというイメージに沿って相手の人はなってしまう。

だから私が相手の編集さんは良い人だなと、この人は本当に優しいなと思うとその人は優しくなっていっちゃうんですよ。

これが特に無意識で思っているほうが強く作用してしまうんですね。

この編集さんはすごく難しいことを言いそうだなと思うと難しいことを言い出すんですよ。

こういうことがあるから相手の本質を知るとか、本当に相手が思っていることを知ろうとするってことの意味ってすっごい少ないという話だと思うんですね。

それを最も凄く臨床を中心に取り扱っていくのが精神分析という考え方なんだと思うんですよね。

思わぬところで相手に対する働きかけをしているんだぞと。

特にこの働きかけを猛烈にやる人は多くの場合、社会生活を営む上で非常にハンディキャップが大きい。

なぜならば、「私は人に酷い目に合わされるんだ合わされるんだ」と思っている人は、いろんな人に酷い目に合わされていくからなんですよね。

酷い目に、その人を酷い目に合わせるように人が動いていってしまうから。

https://listen.style/p/nokiba/gr414bvc

楽しいから続きもどうぞ聞いてほしいが、

この転載した箇所のこと、これはマジで肝に銘じておきたくて、何度も書きたいし、対応に習熟していきたい。

まあ早い話が、「関わっている周りの人はみんなめっちゃ優秀でいい人だぜ!!!」「そして俺のことも大好きでいてくれてる!」とか、思っとけば解決。早い話だ。笑

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