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ビビリの負けず嫌い。

令和4年2月9日ゼロ円ハウス135日目。

朝、目が覚めるもすぐに二度寝をした。二度寝から起きて、ご飯を作って食べる。

なんか久しぶりに太陽もしっかり出ているような良い天気だった。原付きに乗って買い物をしに行って帰ってきてからは外で日向ぼっこをしていた。さきちゃんもシートを広げて日に当たっていた。

しばらく外に居たのだが、太陽が雲に隠れる時間が多くなってきたので家に入る。ダラダラした後にそう言えば薪が全く無いなと、薪でも作るかと思い立って、丸のこを用意して不揃いの木や木材を切っていく。

そんなにやった訳でも無かったが30分程はひたすら切っていた。さきちゃんがやってみたそうだったので平ら廃材を用意して(これも薪の代わりにする)やりやすいやつでチャレンジしてもらった。

こうやって他人がやっているのを見ると自分がどうやってやっているのかが対照的になって理解が深まる気がする。どこに気を付けているか?コツは?刃の音を気にしたり、それによってどうなっているか?姿勢や丸のこの当て方、全体の雰囲気。それが良く見えるし自分も他人も良く分かる。

さきちゃんは楽しそうではあった。動画をいくつか撮って、SNSにアップしていた。その動画が結果的にストーリー性を伴っていて面白かった。そしてその動画に自分の笑い声が入っていておばさんとバケモノを足して2で割ったような笑い方で自分で引いた。

とりあえず薪作りは切り上げて、自分は早めの夜ご飯を作って食べた。今日も大樹さんのアトリエに向かう。

今日はこうた君がバイトに行っていた。帰ってきた時のこうた君の顔は良い顔してた気がする。

こうた君に、日記を少し読みましたと言われて感想を聞いた。純度100%って感じですねと言われた。多分、こうた君的には全て読み切るのは難しいみたいな雰囲気だった。

まぁそりゃあそうだよね。多分、自分の日記は情報量が少なくないと思う。言葉に言葉の説明を重ねてしまう所も多くあるし膨らみ続けてしまう。後、エネルギーも強いと言われる事がある(自分には何の事か分からない)ので感受性の高い人にはあまり相性の良くない日記となっているっぽい。

そんな件があって、自分は大樹さんのアトリエに向かう。ゼロ円ハウスを出て少しした時、前方に影が見えて原付きを路肩に寄せて様子を伺おうとしたらイノシシが飛び出てきて逃げていった。3匹居て物凄いスピードと力強さで駆け抜けて消えていった。野生のイノシシに遭遇したのは初めてなので興奮したし飛び出てきた瞬間に、やべぇ...こっち来たらどうしようって緊張感も漂った。そして、あれは何キロぐらいの個体なんだろうかと考えてしまった。少し離れていたし興奮や緊張も相まって自分の感じているサイズの感覚はあまり当てにならないので良く分からない。とは言いつつも予想したい自分も何故か居る。

イノシシとの遭遇を終えてリアルフェイスな生活をしてるのに中華屋寄ってゆっくり外食して寄り道を経て到着した。

着いてすぐに掃除をして日記を書き始める。1つ日記を書き終わった頃に大樹さんが絵のサイズ確認の為にアトリエに来た。それで終わるはずもなく暫く話をした。

大樹さんに自分が描きたいアニメの世界の絵を見せて、どこから描きますか?と質問をした。そこから具体的な解答と、絵のコツみたいなのを聞いた。勿論、自分が使う道具によってそれは大きく変わるのだが自分は今、パステルに対しての興味が強いのと描き心地が好みなのでパステルでの説明をしてもらった。

でも大まかなコツとしては密度を高くして描くことで技術とのバランスを取れる。これが基本的なコツなようだ。自分の感覚で言えば塗りつぶす。隙間無く。そんな感じだろうか。そして奥から描いた方が良いと言うこと。とにかく色々と教わった。とりあえず落書きを卒業したいのと描きたいその世界をしっかり描きたい。

そこからエネルギー問題(環境のヤツじゃありません)の話題になった。そして負けず嫌い。

やっぱり今でも自分が体力あるとかエネルギーあるとかは実感出来てないし良く分からないなと思うことが主となっている。しかし出来事としてそうだよなって思うことはあるし、何より大樹さんに体力もて余してる問題を提示されてから周りにも、そんな事を言われるようになった。圧、緊張感、熱量、エネルギー。日記も含めて実際の関わりでも言われる機会が増えてきた気がする。そしてある1つのことにたどり着いた気がした。

このゼロ円ハウスに来た当初、自分は話すことが苦手で嫌いで、人と関わることも苦手で嫌いで、1人が好きだと思っていた。でもそれはどうやら勘違いだった。それに気が付いたのはこっちに来てから割りと序盤で気が付き始めた。しかし合わないところにたまたま居たんだなとその時は納得していたが理由も分かった気がした。

大樹さんに、本能的にみんなが受け止めきれないのを自分が気が付いてるんじゃない?だから1人で居ようとしたりするんじゃない?ゼロ円ハウスでも。って言われて、なるほど!って妙に納得してしまった。

やはりその場に合わない量の強さは受け止めきれないのなら未だしも時には相手を大きく傷付ける。その可能性も大いにある。このある意味、中二病的な性質に決して酔いしれたい訳では無くて普通に困っている。まず自分が体力あると言う事をちゃんと認識出来ていないと言う捻れからこの問題はスタートしている。

そう考えたら、今までも自分が関わることを諦めて伝える事を放棄したのも分からなくもない気がしてきた。それは自分の放棄したと言う怠慢が生んだ自身の責任だと思っていた。確かにそれもゼロでは無い。だけどゼロ円ハウス内ではまだマシだがそれでもこれがひどくなった物が今までやってきた伝える事の放棄になるのだと思う。本能的に伝わらないなと思ったのだ。と言うか受け止めきれないのを感じたそれを伝わらないなと言う概念に自分が嵌めた。そんな感じだろうか。

そうか...だからこの人なら!と思ってしまう、感じてしまうことがあるんだ...そう感じた。

もしかしたらね、仲良くしたいと強く思ってるかもしれないし、人の事を深く深く理解したいと強く思ってるかもしれない。他人は他人だと言うスタンスを持ち続けたりするのも怠慢でいようとするのもそれは他人と自分を守るための最良の選択と方法なのかもしれない。

エネルギー問題はやはり自分にとっては根深い問題なのと自分への理解にはかなり強く結び付いている物な気がしてきた。今後も長く付き合っていくことになるだろう。

そして負けず嫌いについて。ジャンケンやシンプルな勝負には本当に勝負としての緊張感があるが、昨日のように戦うとかスポーツにおいては違う要素も入ってきている。

自分は基本的にビビリで臆病なのでリスクは背負いたくない。確実と自分が思える状況や状態が好ましい。だからスポーツとかでジャンケン要素を持ち込みたくないのだ。一か八かとか確率が高いとかそんな感じで何かを実行することがとても嫌なのだ。そうなると隙を狙うか隙が出てしまう状況を作るしかない。それを自然に出来る自分になりたいのだがまだそれを意図的に作るのが今の自分である。でも意図的に作ることが今の自分にとっては自然な事なのでそれはそれで今は良い。だけど無意識にきっとそれが出ている所もあると思う。周りの人の話を聞いていると。てことはやはり自分はそう言う要素は既にちゃんと持ち合わせている。でもコントロール出来ていないとそれだけなら人に怖さと緊張感を与えてしまうだけになってしまう。なんか隙を狙う姿勢と熱量が相まって相当な空間圧がある気がするのは気のせいか?この説明の自分は。なんかたまに人が増えると物理的な空間は大きく空いてるのに、狭いなと感じる事はかなりあるのだがもしかしたらその領域を一番奪ってるのは自分かもしれない...もうこの辺にしておこう。

あとは、自身の存在についての話とかしたのだがそれはまぁ自分がその分岐点に居る気がしているのと大樹さん的には順調に悩みが進んで行ってるとの事でケリがついた。

大樹さんがアトリエを後にしたあとは日記の続きと落書きをした。密度だけを意識したが自分の描いている満足感はそれなりに増えた気がする。そしてやはりグレーは良いですね。落ち着きます。

日付けを跨ぐ頃にアトリエを出て、帰る。帰り道、イノシシとまた遭遇するのではないか?と言う緊張感を感じながら原付きを走らせた。

ゼロ円ハウスに着いて寝る準備をして布団に入って1日を終える。

ゼロ円ハウス135日目終了。


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