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安全対策で救われた タイヤ・ローテーション

まるでスローモーションのごとく


私の目の前で、車のフロント左側が静かに「お座り」をした。
タイヤローテーションの為、パンタグラフ・ジャッキで車を上げていた時、ジャッキがコケてしまったのである。

それはまるでスローモーションのようにゆっくりと、犬が前足を折りたたみお座わりするかのように見えた。

だが、どうしようもない。ただ見ているしかない。でも安全の為、車体の下にスペアタイヤを置いていたので、被害はほんのわずかで済んだ。

ジャッキで上げてのタイヤ入れ替えは何十回とおこなってきたが、こんな経験は初めてだった。そして安全対策の必要性を痛感した。

私は、スペアタイヤ派


私の車はFFベースの4WDだから、前輪の方が後輪よりも少々摩耗している。そこで天気の良い日に運動を兼ねて、自分で前後を入れ替えるローテーションをした。
私は、自分で出来る簡単なことは、自分でやる主義だ。

我が愛車を新車で買った時、スペアタイヤはついていなかった。
パンク補修用の充填器材が一式ついていたが、これを使うと修理工場やタイヤショップまでは走れても、後処理が大変だ。多くの場合そのタイヤを新品に替えなくてはならない。充填した修理剤のネバネバを取り除けないからだ。

では、JAFを呼んでその場でパンク修理をしてもらうという方法もあるが、これは時間がかかる。急いでいるとき、待っていられない。
だから、あえてスペアタイヤを購入し、積んでいる。

さて、車内にあるジャッキや、スペアタイヤを出し、倉庫から十字レンチやトルクレンチ、タイヤを装着する作業を楽にするためのタイヤ持ち上げ用のレバーなどを持ってきて、作業を始めた。

しかし前述のとおり、ジャッキがコケて、タイヤを外してあった左の前部が地面に向かって、ゆっくり下がった。でも万一そうなっても自分とクルマを守るため、車体の下に入れていたスペアタイヤが支えてくれ、完全に地面まで下がらなかった。


昔なら、スペアタイヤも走行用のタイヤも同じサイズだったが、現代の乗用車のスペアタイヤは、幅が狭い。つまり車体の下に置いても、高さが十分に確保できないが、それでもあると無いとでは雲泥の差で、左フロントのロアアームやブレーキキャリパーがわずかに地面に触る程度で止まってくれた。ケガも全くしなかった。

その後、策を講じてなんとか再びジャッキで上げ、ローテーションを終えた。フロント部分に損傷はないかと見てみたが、問題はなさそうなので、ゆっくり車を走らせてみたが、異音も無い。やれやれである。

あえて言えば、被害は次の3点
1・パンタグラフ・ジャッキの心棒が、曲がってしまった。(買換えの必要あるかもしれないなぁ~ 値段は3,500円~5,500円)
2・スペアタイヤのホイールに傷がついた。(そんなことは大した問題ではない)
3・左フロントのロアアームに擦り傷がついた。(実質的に問題は無い)

嬉しいねぇ~ これぞ本当のサービス


でも万一の事を考え、行きつけのトヨタのディラーに行った。顔なじみの工場長がパっと飛んで来てくれたので状況を話し、チェックしてもらった。

結果、走行に何ら支障はないとのこと。その言葉で安心が得られた。おまけに曲がったジャッキの心棒を、ほぼ真っすぐに直してくれた。

「おお~、嬉しいことをしてくれるね~。痒い所に手が届くとはこのことだなぁ~」と思った。

#ジャッキ #タイヤローテーション #トヨタ #スペアタイヤ  

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