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東京「上野・不忍池の蓮」 【四季折々の花、草木】〈名所編 その9〉

人は年齢を重ねるにつれて自然の奥深さに気づき、「花鳥風月」の順に興味を持つようになるのだとか。

いつからか、仕事の取材先や趣味の登山の目的地へ向かう途中に「○○の○○」と呼ばれる花や草木にまつわる名所を見つけると、立ち寄るようになった。

これまでSNSに投稿した全国各地の名所(画像)を、その時季に合わせて紹介していく。

四季折々の花、草木〈名所編〉

その9「上野・不忍池の蓮」

蓮の花を観賞するのに最適な時間は【午前7時~9時頃まで】とのこと。
待ち合わせは10時に新宿だったけれど、早めに家を出て上野・不忍池へ。

泥中から美しい花を咲かせる蓮は、植物のなかでも最も古いものの1つで、1億4000万年前には地球上に存在していたのだとか。

蓮は仏教では極楽浄土に咲く神聖な植物。
その花の命は短命で、わずか4日間。
花言葉は「救ってください」。

儚くも、どこかありがたい、とても不思議な花。

(2022年7月9日のFacebookより)

【撮影日】
令和4年(2022)7月9日

【所在地】
東京都台東区上野公園5−20

【メモ/雑学】
・現在の上野公園のあたりは、かつて東京湾の入江で、平安時代に入江が後退したおり取り残されたものが不忍池になったとされる。
・上野・不忍池の蓮は、延宝5年(1677)に刊行された江戸地誌『江戸雀』に和歌が残ることから、遅くとも江戸時代前期には存在した。
・第二次世界大戦中、不忍池は水田として使用され、戦後、蓮池を復元するために水を戻し、蓮の苗の収集・植え付けが行なわれた。現在の蓮はこれらの品種が交雑したもの。

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