転職活動時に必要な適性検査について、目的と対策方法を詳しく解説

キャリアコンサルタントの西俊明です。
今回は、適性検査の関連です。

適性検査とは、新卒採用の際にも実施される性格検査や能力検査のことを指します。最近では、中途採用においても適性検査を実施する企業が増えてきています。新卒時代に対策に苦労したという方や、内容をすっかり忘れてしまって不安だという方も多いでしょう。そこで、今回は転職時の適性検査の種類や目的、対策方法について説明します。

転職における適性検査の目的と対策方法〜性格検査編〜

性格検査は、応募者が企業の求める人物像とマッチしているかどうかを確かめる目的で実施されます。自分をよく見せようと虚偽の回答をしても、面接時との食い違いでかえって印象を悪くします。前向きに仕事をしている自分をイメージしながら、素直に回答するようにしましょう。
実施されることの多い検査を3種類紹介します。

#クレペリンテスト

一列に並んだ一桁の数字を左から右へ足し算していき、1分ごとに次の列に移って同じ作業を繰り返します。前半15分、休憩5分、後半15分で行われます。「処理能力の程度」や「性格・行動面の特徴」を測るためのテストで、解答数が少なかったり、間違いが多かったりすると評価が低くなります。練習用のサイトがあるので、そこで対策しておくと良いでしょう。

#YG性格検査

120問の性格に関する質問に「はい」「いいえ」「どちらでもない」の3択で回答していくテストです。質問は、「客観性」「協調性」「攻撃性」などの12項目ごとに各10問で構成されています。事前に準備する必要はなく、普段の自分を思い浮かべて素直に回答しましょう。

#Cubic (キュービック)

個人の資質や特性を「性格」「意欲」「社会性」「価値観」の側面から評価するテストで、検査時間は20分、問題数は123問です。こちらについても、取り繕うことなく素直に回答するようにしましょう。" 転職における適性検査の目的と対策方法〜能力検査編〜 "次に、能力検査について説明します。能力検査は、基礎的な学力や思考力などを見極めるために行われます。また、求められる仕事に対応できるか、得意な分野は何かを見る目的もあります。
性格検査とは違って、正解不正解が決まっているいわゆる「テスト」ですので、しっかりとした対策が必要になります。検査の種類によって問題形式がさまざまなので、過去問や対策本で確認しておきましょう。代表的な検査を2種類紹介します。

#SPI -G

新卒時にSPI-Uを受験した方も多いと思いますが、SPI-Gはその中途採用向けバージョンです。多少の出題範囲の異なりはあるものの、言語分野(国語)、非言語分野(数学)、性格検査で構成されている点は同じです。書店で簡単に対策本を見つけることができるので、一通り目を通しておきましょう。ちなみに、新卒では約8割程度の正解率が必要と言われていますが、中途採用の場合は3〜4割が最低ラインだと言われています。

#玉手箱

こちらも能力検査と性格検査で構成される検査で、新卒時に経験した場合があるかもしれません。能力検査は計数(四則演算、図表の読み取り、表の空欄の類推)、言語(GAB形式の長文、IMAGES形式の長文、論旨把握)、英語(GAB形式の長文、IMAGES形式の長文)で構成されています。各科目どの問題形式で出題されるかは企業ごとに異なります。SPIと同様にメジャーな検査ですが、問題の難易度は高いと言われています。対策本やサイトで制限時間を意識しながら解く練習をしておきましょう。また、計数の問題では電卓の使用が可能なので、使い方をマスターしておきましょう。

内定に一歩近づくためにしっかり対策を

面接でどんなに優れた自己PRが出来るようになったとしても、適性検査で足切りされてしまうのは非常にもったいないことです。必要なのは、社会人として当然期待される能力に加え、応募する職種に特に求められるスキルも備えているとアピールすること。自己PRに説得性を持たせるためにも、最低限の対策は怠らないようにしましょう。


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