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娯楽映画研究所通信

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娯楽映画研究所からのお知らせをまとめました。
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2021年8月の記事一覧

『兵六夢物語』(1943年4月1日・東宝・青柳信雄)

 戦時下に作られたエノケン映画、円谷英二が特殊技術を担当したファンタジー『兵六夢物語』(…

『百萬人の合唱』(1935年1月13日・J .O.スタジオ=ビクター・富岡政雄)

 J.O.スタジオは、京都の輸入商社・大沢商会の大澤良夫社長が、昭和8(1933)年に京都蚕ノ社…

『たそがれの東京タワー』(1959年2月18日・大映東京・阿部毅)

 大映歌謡映画『たそがれの東京タワー』(1959年2月18日・大映東京・阿部毅)を『宇宙人東京…

『踊り子日記』(1934年3月15日・P. C .L.・矢倉茂雄)

  トップにP. C .L.「1934年度作品No.2」と出る。前年に発足したP. C .L.映画製作所の音楽映…

『八月生まれの女』(1963年2月19日・大映東京・田中重雄)

 昭和38(1963)年の冬の東京。青年(宇津井健)のシトロエンに、由美(若尾文子)のスポーツ…

『虹立つ丘』(1938年11月3日・東宝映画東京・大谷俊夫)

 岸井明さんと高峰秀子さんの「あにいもうと」のハートウォーミング・ドラマ『虹立つ丘』(19…

『純情の都』(1933年11月23日・P.C.L.映画製作所・木村荘十二)

 P.C.L.映画製作所第二作、木村荘十二監督『純情の都』(1933年11月23日)を娯楽映画研究所シアターのスクリーンに投影。昭和8(1933)年の東京、お茶の水にほど近い、アパートメントに住む、都市生活者たちの日常を「純情」を切り口に描いていく。フランスやドイツの音楽映画を意識した流麗な演出に酔いしれる。木村荘十二監督は帝国キネマ『百姓万歳』(1930年)で監督デビュー、その後新興キネマで『陽気な食客』(1932年)などを演出する。日本プロレタリア映画同盟の正式メンバーで

娯楽映画研究所ダイアリー 2021年8月16日(月)〜8月22日(日)

8月16日(月)『忘れられぬ瞳』(1939年・東宝)・『ドレミハ大学生』(1938年・東宝)  岸井…

『笑ふ地球に朝が来る』(1940年6月26日・南旺映画・津田不二夫)

 紀元二千六百年に沸き立つ昭和15(1940)年、流行歌や映画から「自由な空気」が失われつつあ…

『お嬢さん』(1961年2月15日・大映東京・弓削太郎)

 若尾文子さん主演、弓削太郎監督『お嬢さん』(1961年2月15日・大映東京)。三島由紀夫が「…

『やっちゃ場の女』(1962年6月17日・大映東京・木村恵吾)

 若尾文子さん主演、木村恵吾監督『やっちゃ場の女』(1962年6月17日・大映東京)。脚本は田…

『青春角力日記』(1938年5月21日・東宝映画東京・渡辺邦男)

 岸井明さんと藤原釜足さんのスポ根映画のルーツ!『青春角力日記』(1938年・渡辺邦男)は、…

『風流浮世床』(1939年7月22日・東宝映画東京・岡田敬)

 岸井明さんと藤原釜足さんの「じゃがたらコムビ」の江戸っ子・職人、そして徳川夢声さんの大…

『おほべら棒』(1936年10月1日・P. C .L.・岡田敬)

 藤原釜足さんと岸井明さんの「じゃがたらコムビ」による落語映画のルーツともいうべき『おほべら棒』(1936年10月1日・P. C .L.・岡田敬)を色々感心しながら楽しんだ。  東宝の落語映画といえば、戦後、昭和29(1954)年、エノケン・柳家金語楼・古川ロッパさんの「落語長屋シリーズ」三部作(青柳信雄監督)に端を発するものと捉えていた。そのバリエーションとして、昭和30年代には、齋藤寅次郎監督の『勢揃い江戸っ子長屋』(1958年・東宝)、『大笑い江戸っ子祭』(1959年