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第11回「戦争の記憶と記録を語り継ぐ映画祭」で『ゴジラ』(1954年・東宝・本多猪四郎)上映・トークショー


毎年、平和をテーマに開催されてきた「戦争の記憶と記録を語り継ぐ映画祭」。今年は8月10(水)から14日(日)にかけて開催されます。2020年8月6日、宝田明さんがナレーションをつとめた「ドキュメンタリー沖縄戦 知られざる悲しみの記録」(太田隆文監督)が上映され、宝田明さんが登壇され「満州からの壮絶な引揚げ体験」を話されました。ぼくも客席で、映画の上映、宝田さんのトークを拝見していました。

トークの後、宝田さんと会場でお話したのですが、宝田さんは「いつかこの映画祭で『ゴジラ』を上映したいね」と仰っておられました。宝田さんは1953(昭和28)年、東宝ニューフェイス第六期生として俳優としてのキャリアをスタート、1954(昭和29)年11月3日公開の『ゴジラ』(本多猪四郎)で主演デビューを果たしました。いつも「ぼくはゴジラの同級生」と仰っていた宝田さんが語る『ゴジラ』への想いは、平和への真摯な祈りが込められていました。

宝田明さん

その宝田明さんは今年3月、87歳で惜しまれつつ他界。今回、関係者の奔走により『ゴジラ』の35ミリフィルム上映が実現することになりました。最近はデジタル上映が多いだけに、フィルムで観る『ゴジラ』は格別の映像体験になると思います。映画祭の主催者・御手洗志帆さんからお声がけをいただき「俳優・宝田明を語る~ゴジラを歩んだ平和への道~」に登壇することになりました。そこで宝田さんの平和への想い、宝田さんの思い出をお話しをします。トークショーでは当映画祭に宝田さんが出演した2020年の映像も上映されます。どうぞよろしくお願いします。

「ゴジラ」(1954年・本多猪四郎)©️東宝

「第11回 戦争の記憶と記録を語り継ぐ映画祭」

8月11日(木・祝) 12時半開場 13時~映画『ゴジラ』上映
上映後、佐藤利明トークショー「俳優・宝田明を語る~ゴジラを歩んだ平和への道~」

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●カンフェティ電話 0120-240-540

また、8月10日(水)には、『あゝひめゆりの塔』(1968年・日活・舛田利雄)を上映、主演の吉永小百合さんと、共同通信社の立花珠樹さんのトークショーが開催されます。こちらのリンクは、僕が執筆した『あゝひめゆりの塔』の解説ページです。


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