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【アーティストグリーンカード】(EB-1永住権)取得方法 ③推薦状集め

ステップ③
【推薦状(Recommendation letter)集め】


アーティストグリーンカードとは?
初めて聞く方は、まずはこちらから↓
https://note.com/toshidance/n/nd6f7a9e84a88


推薦状とは、
『この人はこれだけ素晴らしいアーティストで、それに相応する卓越した能力を持っています』
という事を、主にそのジャンルで活躍している人に証明してもらうためのものです。
一般的に、推薦状を書いてもらう人は、過去に一緒に仕事をした人、師事した先生、プロデューサー、ディレクターなど、今まで自分に深く関わった人にお願いすることが多いです。

頼む人が有名であればあるほどそのレターに説得力が増し、効果を発揮すると言われています。例えば、ネットでその人の名前を検索したら、名前がたくさん出てきて、更にその内容も
『世界中でも有名な劇場で公演を行った』
『著名な芸術家と一緒に作品を作った』
など、誰から見ても優れた経歴と経験がある人からレターをもらえればベストです。そういった著名人から、
『私が推薦するこの人は実力、経歴、共に素晴らしい人材で、アメリカに必要である』
とうような内容のレターを書いてもらう事になります。(内容は弁護士さんや推薦をもらう人によって異なります)

実際にもらったレターの一部(プライバシーの関係で消してあります)

スクリーンショット 2021-07-04 14.46.53


僕の弁護士さんには目安として5~8枚のレターを集めるように言われました。これはその状況によって違いがあります。
そのレターが強力なもの、(例えばビヨンセやブルーノマースなど)世界的に超有名な人からレターをもらう事ができれば1枚でも十分かもしれません。僕の周りでは10枚前後を集める人が多いです。

僕の場合は最終的に全部で15枚ほど集めました。今までアーティストビザで提出したものに加え、新しくこのためにお願いしたのあったためです。

レターに関して、サインをしてくれる人はそういうのにすごく慣れている場合も多いので、既に自分自身の推薦文のサンプルを持っている人も結構います。中には、サインはするから、文章を大体こちらで考えてきて、後で確認してサインをする、という人も中にはいます。

この推薦状集めは結構時間を使います。
まず連絡→依頼→サインをもらいに行く→場合によっては弁護士さんに見せて、再度修正してもらいサインをもらいにいくなど、連絡のやりとりにも時間差が生じるので、10枚以上もらうなると、すぐにはできません。

※今はオンラインでサインをもらうことも可能ですが、こちらに関しては信頼関係も大切なので、可能な限り直接尋ねてもらう事をおすすめします。


日本で経歴があり、日本人からもらう人がいる場合、基本的には日本語でもらって、こちらで翻訳する形になるケースが多いと思います。これは弁護士さんに支払う金額によって違いはあると思いますが、基本は自分で英訳しなければなりません。
英語に慣れていない方であれば、この作業もかなり時間を使います。

そういった意味でも、このプロセスにもしっかりと時間をとって進めていけたら良いかと思います。



ここからは少し余談になりますが・・・

このプロセスの中で、推薦状の内容は自分の事を褒めて褒めて、褒めちぎります。内容も『この人はこのアメリカにとって必要なダンサーであり、他のダンサーよりも抜きん出て才能があります』
など、色々な言い方をして、この人がどれだけすごいかを他人から紹介してもらいます。

例えばこんな感じです↓

Toshihiko is not simply a great dance performer -- he is an artist. A performer masters skills whereas an artist like Toshihiko innovates with those skills, tells a story and creates unique masterpieces each time he performs.
『Toshihikoはただの優れたダンスパフォーマーというだけではなく、その卓越した技術で様々な革新を起こし、他に類を見ない作品を彼のパフォーマンスで表現している』(意訳)

のような形で、日本語にしてもまわりくどいというか、あまり普段は使わないような表現をアカデミックに書きます。

その中で改めて
「自分という人間はこういう風に見られていたのか」
「パフォーマーとしてどういう才能があるか」
など、このプロセスの中で、自分自身を発見していくこともあり、それもとてもおもしろい部分でもあります。


レターを書いてくれる人は今後も一緒に仕事をしたり、将来的にも色々コミュニケーションをとっていく人になると思います。
そういった意味で、お伝えしたように、オンラインでただの『ペーパーワーク』として終わらせるのではなくて、誠心誠意、できれば直接お願いする形の方が良いと思います。特別な場合を除いて(お願いする人が日本にいる、など)

そして、
あくまでもこのステップも今後の自分のキャリアの一部でしかありません。この推薦状集めによって、久々に会ったりコンタクトを取る人も出てくると思うので、これを機会に普段話せない事なんかも相談してみてもいいかもしれませんね。そういった意味でも普段から出会った人にどのように密に連絡を取っていたり、色々な報告をしているか、などが問われることになるかと思います。


もし自分が将来、海外で活躍するアーティストになって、これから海外で挑戦したいという若者に、逆にこういうにサインを頼まれたら、どういう人に協力したいと思うでしょうか?
僕も過去に何人かに推薦状にサインをしたこともあります。

実際にサインしたもの↓

スクリーンショット 2021-07-03 10.58.41


※推薦状をもらう時は、レターヘッドと言われるその会社のロゴや写真などを上部につけてもらえると、より信憑性が増すので、あるかどうか聞いてみるのもおすすめです。

技術や経歴はもちろんアーティストにとって重要なことですが、おそらくそれ以上に人間性も大切になってきます。

是非、このアーティストグリーンカードを取る中で、自分自身を見つめ直して、本当の意味で認められるアーティストを目指していきましょう!


次のステップは

【過去に出演した資料(Credit)収集】

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