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English Vocabulary:なぜか覚えにくかったり、気になる単語 1‐3 impose, discontent, batter

アメリカにかなり長く暮らした経験を生かし、子供や大人に英語を教えるようになって数年たちます。語学や教育を専門としていたわけではないので私にとっては新しいチャレンジでしたが、前から興味はありましたし意欲のある生徒さんに恵まれ、学びながら教えることを楽しむことができています。おかげで、英語に対する興味も復活し、一生学んでいけることだなあと思っています。

そこで、今回からしばらく、私にとって難しく感じたり紛らわしそうな単語やイディオムを紹介していこうと思っています。何度も目にすることがあり、何度も調べたのに何故かピンとこないような単語などが多いです。これをきっかけに、もちろん初めて知ったものも含め、きちっと調べ使えるようになろうというのが目的です。同時に他の方にもお役にたてれるのではと期待しています。きっと読者の方にも同じ思いを持つ単語とかあると思います。シェアして頂ければ幸いです。

1️⃣  impose

知っているような気がする、やさしそうなスペルの単語ですが、最近New York Timesの記事で見かけましたがはっきりわからなかったので取り上げたいと思います。

辞書を見ると、
*〔義務・負担・重圧・税金などを〕課す、負わす、かける、与える
* 強制的に押し付ける、強いる、強要する
*(人に)迷惑をかける,(人の)じゃまになる ≪on≫

語源は、ラテン語「上に置く」の意、 im-(上に)+ponere(置く)、この上に置くという意味から上記の意味を捉えることができますね。

例文
The government decided to impose a new tax on wine imports.
政府は輸入ワインに対して新しい税を課すことを決定した。
He always tries to impose his opinion on me.
彼はいつも自分の考えを私に押しつけようとする。
I don't want to impose on you"
あなたに迷惑を掛けたくありません(招待などへのていねいな断りに)

2️⃣  discontent

この単語も知っているような、でもはっきりしないので選びました。でもよく考えてみると、dis‐content と分けてみて、contentの逆の意味なのかと気づきました。

まずcontentですが、注意しなければならないのが、2つのcontentがあるということです。下記のように発音が微妙に、そしてアクセントの位置が違うんです。

1.発音が(kάntent)の content:中身,内容物。情報の内容、などの意味で日本語でも「コンテンツ」として使われていますね。
2.発音が(kəntént)の content:満足している,甘んじている,不平[不足]がない。〈人を〉(…で)満足させる;〔content oneself〕。満足(感)。

dis‐content の意味は、2の content の反対の意味になります。
不満、不平。不満を抱かせる、不機嫌にさせる。不満[不平]をこぼす人、不平家。

例文
He saw many discontent faces in the room
彼は部屋にいるたくさんの不機嫌な顔を見た。

3️⃣  batter

この単語も、次の3つのbatterがあります。発音はみな同じbǽtərです。
1.〈人・ものを〉乱打する。〈を〉打ち壊す,たたきつぶす 〈down,in〉。
2. バター 《小麦粉 水または牛乳 鶏卵などを混ぜ合わせたもの》、ころも用生地。
3.〔野球〕 打者、バッター。

野球のバッターもこれなんですね!と、今更関心したりです💦 
1の意味とつながりますね。

私がみかけた次のセンテンスは、1の意味です。
The cruise industry has been battered by the pandemic.
この場合、物理的に打つのではなく、ひどい打撃、被害を与えるという意味ですね。日本語の打ちのめすと同じく「起きることができないほどに強く殴る」という意味と、「立ち直れないほどに激しい被害を与える」という意味があり、興味深いと思いました。

最後にひとつ、あのバターbutter (bʌ́tər)という単語と発音が似てますが違うので注意です。特に2は日本語でバターと言っていますので。


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