グルメな夫は脚が長い。　その昔ズボンを買おうとしたとき、股下丈をきかれて７7cmと答えたら、店員が驚いてサイズを測りなおした。
「やっぱり、脚、長いですね～。」
と店員は二度驚いたものである。

だから、ダイニングの椅子もそのままだと脚をもてあますので、座布団が3枚必要なのである。
逆に、オヨメサンは胴長短足なので、グルメな夫と同じように座布団を3枚も置くと脚が床につかない。だから、座布団は0枚か1枚でよい。
 
グルメな夫は日本に来てから身長が少し伸びたが、結婚したとき、2人の身長は同じくらいだった。
結婚式のとき、絵になるカップルになろうとして、オヨメサンがぺたんこのサンダルを、グルメな夫は上げ底のサンダルを履いたが、座ったとたん、その努力は水の泡になった。
ふたりが並んで座ると、オヨメサンの方が背が高く見えた。脚長のグルメな夫は座高が低く、短足のオヨメサンは座高が高くなるからだ。
 グルメな夫に限らず、インドネシア人は脚が長くてスタイルがよい。

現在、ダイニングで並んで座ると、座布団3枚のグルメな夫と座布団1枚のオヨメサンは、座高が同じくらいになる。
オヨメサンは自分の方が座高が高いことを気にせずにすんでいる。
 
グルメな夫は脚だけでなく腕も長い。

インドネシアでは、重たいものは男性が持ち、女性に荷物を持たせないのが常識なのだが、グルメな夫があまりにかわいそうすぎて、荷物を持たせる気にならない。