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グルメな夫、出勤前に料理する

グルメな夫が料理をしてくれるので、オヨメサンはめったに料理とよべる料理をしない。したとしても美味しくできるとはかぎらない。というか、めったにそのような奇跡はおこらない。必然的にオヨメサンは料理をしなくなり、料理をしなくてもいいらくちん生活に慣れきったオヨメサンは、すっかり食事を夫まかせにしている。
 
では、グルメな夫が仕事で忙しくなったらどうなるのか?
グルメな夫が作ってくれた料理が冷蔵庫からなくなると、食糧がつきて飢えてしまう。
 
いや、家の中に食べ物ならある。非常食のローリングストックならふんだんにあるのだ。ローリングストックの管理はオヨメサンがしているので、何があるかはわかっている。チンするご飯や缶詰や瓶詰の食糧をだしてくれば、生き延びるのは簡単だ。
 
ただ、美味しいものに飢えてしまうだけだ。
 
しかし、オヨメサンが缶詰や瓶詰の食べ物を食べているのを見たグルメな夫は衝撃を受ける。缶詰や瓶詰などの食糧は、グルメな夫にとっては本当に本当の非常食で、日ごろ食べるものではない。それに、限られた種類しかないのだから、偏った食事になる。
 
「やばい!」
オヨメサンの危機、と感じたグルメな夫は翌朝、出勤前にもかかわらず料理をした。

インドネシアの家庭料理オラッ・アレッ(orak arik)

オラッ・アレッ(orak arik)は人参をニンニクとオリーブオイルで炒めて卵とじにしたインドネシアの家庭料理だが、いろいろな食材をいっしょにに入れれば豪華なおかずになる。グルメな夫は海老、薄揚げ、シメジ、舞茸、セロリ、葱を入れた。
「よし、これで栄養満点だ!」
 
ありがとう!
グルメな夫には感謝しかない・・・!


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