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カンブリア宮殿の成功事例を1分間に要約、テレビメモ術 
#記念すべき連続150日目


カンブリア宮殿 2020/08/27(木)
大手・家電量販店に負けない! 街の電器店が挑んだ驚きサバイバル術
コスモスベリーズ 創業者 三浦 一光


<成功のポイント/工夫>
1)独立家電店や非家電企業へのメリット提供ができたから

・ヤマダ電機の子会社であるコスモスベリーズから仕入れをするため、ヤマダ電機の店頭を自社の店舗のように使える。
・特定メーカーの専売店にならなくとも、加入料10万円、月々の会費わずか1万円で契約が可能。

2)ヤマダ電機へのメリット提供ができたから
・ヤマダ電機を実質の母体とするボランタリーチェーンができた。
・地域家電店や地域店が持つ顧客が、実質ヤマダ電機の顧客にすることができた。
・ヤマダ電機は、自店舗で直接顧客に販売するB2Cで大きくなった企業。新たに、コスモスベリーズを系列子会社として、B2B2C戦略を実施した戦略は、ヤマダ電機の戦略性、知恵の深さを感じました。

3)顧客へのメリット提供ができたから
・ヤマダ電機のチラシ金額から、ポイント還元はないが、20%も安く購入が可能
・昔ながらの面倒見のいい電器店や地域の店から、量販店に迫る安さで買え、かつ面倒見のいい対応(商品説明、工事、操作説明、アフターフォロー)をしてくれる。
・地方の顧客は、大型の家電量販店が相次いで出店した結果、地域の電器店が次々と廃業し不便だった

<経営成果>
・コスモスベリーズ(ヤマダ電機)の加盟店舗数1万1400店、78業種に拡大

例)引っ越し会社、燃料店


<岩井コメント>
家電メーカーが弱体化する仕組みが理解できました。

それは、全メーカーから仕入れられるヤマダ電機という卸会社ができてしまったからです。


だから、全メーカーはどんどん低利益になってしましました。
具体的には、メーカーの営業利益率は、1%~3%を夢のような到達目標にしている。比べて、家電量販店の営業利益率は、5~7%。

▶価格と利益の仕組み
メーカーは量販店に対し、たくさん買ってもらうために、いろいろなリベート制度を実施しています。
通常の仕入れは、想定販売金額から25%~35%で設定されることが多いため、20%引きで地域家電店に卸すことができます。
・一台で仕入れるより、まとまって仕入れるから安くしろという、日本古来からの「一括仕入れリベートまたは台数リベート」
・一定期間で目標としている台数や金額が達成したときの「達成リベート」
・メーカーとしてヒット商品にしたい重点商品「重点商品リベート」
●加えて、売れ残り商品や在庫過多品の処分価格


つまり、仕入れる数や金額が多いと、通常の仕入れ価格よりも安い金額で仕入れられるわけです。
一方、メーカー側は、マクロでみれば、日本全体で仕入れる数は一定でも、販売先企業のウエートが変化すると、たくさんリベートを払わないといけないことになります。流通側はしたたかですね。メーカーの既存制度を上手く活用して自社の利益額を増やしています。
では、なぜ、メーカーは、営業利益率が1%~2%代になっても、昔からの制度をやめれないのか? それは、営業部門に、前年比100%以上風土、計画比100%以上風土が根強いからです。他社が安売りしてきたからということにおびえ、自社商品の値引きをするメーカー営業が大半だからです。
・「地域家電店が無くなると困る」と「日本から三洋やシャープが消え家電メーカーが無くなって地域工場を含め雇用が無くなって困る」の比較をしないといけない時代に入ってということですね。
・アメリカのように、商品メーカーが減っても良いが、インターネットビジネスで世界制覇をすることで利益を稼ぐ仕組みができた国は安泰ですが、日本から製造、輸出が減少や無くなってしまうとどうなるのか・・・。
部分最適と全体最適のバランス感覚が必要な時代ですね。


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