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賃貸住宅用に自分で張り替えられる壁紙がどうしてなかった?「業界常識打破発想法」テレビメモ術#連日136回

マーケティング理論で分析してみると、複数のCustomer Valueに対応した新製品「畳める壁紙(ハッタンビンテージ)」。
売れる必然が目白押し。
だから今大人気で今後も競合が出るまで大人気が継続することが理解できます。
当事例は、同時に、コストダウンが出来ているため、顧客にも販売元にも一挙両得の商品にもなっています。
拍手喝さいです。
されど、なぜ今までにこの商品が無かったのでしょうか?
内装壁紙貼りは、プロにしかできないという業界常識があり、個人が自分で貼るという考えをする人がいなかったと思います。
古い体質の業界は、新たなビジネスチャンスが眠っています。

この埋蔵金を発見したのが、「フィル」の濱本廣一社長です。個人向けに世界の壁紙を仕入販売する市場の存在を見つけ、市場を開拓。個人向けを意識しているからこそ、今回の自社新製品が完成できたということですね。


がっちりマンデー 2020/08/30放送
おうち時間⤴で手作りも⤴! 儲かる「DIY」!
注文殺到!「折り畳みできる壁紙」で賃貸住宅でもDIY
https://gacchiri.tv/n/nba0eb4659971
(事例3)大阪府大阪市「フィル」濱本廣一社長


<具体的取組/工夫>
1)壁紙を自分で貼りたい人に向け世界中の壁紙を輸入販売しているから

2)顧客ニーズに合わせた新製品「畳める壁紙(ハッタンビンテージ)」を自社開発したから
・賃貸住人は、壁紙を貼りたいが現状復帰費用は出したくない(Customer Value/4C)
 ⇨はがしてもノリあとがほとんど残らないノリを開発(Product/4P)
・プロが使う長いロールの壁紙は貼りにくい(Customer Value/4C)
 ⇨1枚45センチ四方(Product/4P)
・のりを貼るのは大変(Customer Value/4C) 
 ⇨のりの液体に浸し絞るだけで可能(Product/4P)
・貼るのが素人には難しい(Customer Value/4C) 
 ⇨何度でも張替え可能(Product/4P)

3)自社にとっても輸送費が大幅削減になった
・壁紙業界ではロール状に巻くことが常識
・送料が半額以下に。大阪から東京への宅配料金は、折り畳めると520円。従来のロールの箱詰めだと1200円。
・保管スペース激減で、在庫コストダウンも同時に達成

<経営成果>
・今年2020年6月販売開始。
・6枚セットで2990円、月1000枚、異例の売れ行き、絶好調

<岩井コメント>
◆当事例の新製品は「業界常識打破発想法」ですね。

「折りたためる壁紙」。他の壁紙会社は、どうして開発できなかったのでしょう?
それは、業務用に長いロールで販売することが業界常識になっていて疑問を感じる人が居なかったからです。
生産設備もロールにすることが唯一無二に。
しかし、フィルの濱本社長は、個人客向けに販売する会社だからこそ出てきた発想ですね。

▲▲商品PRポイントはチョット気になりました。
「折りたためる壁紙」は企業側の論理で、
「自分で何度も張替えられる壁紙」が顧客のニーズです。

プロモーション時のPRポイントは変更されることを提案します。
そうすれば、もっと販売が増加すると思います。
 
▲▲心配は、製品の模倣が直ぐに起こりそうなことです。中国メーカーが直ぐに模倣品を作り、低価格販売にならないか心配です。知財を抑える取組をされているか不安です。


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