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レコーディング日記㉒プロが持つ技術以外の大切な条件とは

立春も過ぎ、寒さが和らぐ日も出てきた様に感じています。
そんな2月ですが、昨年からのリピートという嬉しいご依頼を頂きました。

リピートへの感謝と責任

前回のマガジン記事で書かせて頂きました『MONOLITH』の2回目の音響をやらせて頂きました。

再び依頼して頂けるのはとても嬉しい事です。
仕事を頂けるという事は、本当に感謝です。
それと同時にリピートして頂けるという事は、「前回が良かったから今回もお願いしますね」という事を意味します。

これは感謝と共に、とても責任が増します。
お試しではなく信頼によって依頼をして頂いているからです。

前と同じクオリティは最低条件で、前回を上回るサービスを提供する必要があるのです。
逆に言えば「こんな事もできるんだ」と、プレゼンテーションできるチャンスとも言えます。

プロのパフォーマンス性

今回もゲストステージがありました。
今回はなんと、それぞれが個人で世界制覇をされている、フレアバーテンダーの方々が、チームとして一緒にショーを行うという大変豪華な内容です。

パフォーマンスはもちろんの事、ステージ構成や照明の持ち込み、MCでの演出と、正に全てが”ショー”であり、観る者をその世界観に引き込んでいくのです。

MITSUさん、オーリーさん、まさやさんの繰り出す数々の技の魅力と迫力。
作られていくカクテルの美しさ。
「ずっとこのショーを観ていたい」と会場中が盛り上がっているのを肌で感じていました。

正に世界を制したプロのパフォーマンスでした。

やったからこその改善

そんな最高のステージでしたが、自分自身とそしては改善点もありました。
様々な条件もあり、今回は前回と機材構成を変更していました。
もちろんイベントを行うには充分な構成を設計し、実際にもイベントは成功しました。

しかし、今回の機材はイベントを行うのに充分でしたが、リハーサル等を通じて出されるオーダーや、本番中の対応を振り返ると、もっとできる事があったのではと考えるのです。

「もう少し経費を掛けて機材スペックを上げれば、あの時にこんな風にできたのではないか?」
「ゲストのオーダーに答えるだけでなく、色んな状態を想定をして、セッティング変更をすれば良かった」

もちろん結果論ではありますが、良い結果も改善すべき結果も、全て根拠となりうる原因があると教わりました。
だからこそ、どちらの結果からもその原因を考え、次回に活かす必要があると思うのです。

どんなイベントやライヴであれ、良い結果と改善すべき結果はあると思います。
せっかくの結果なので、どちらも成長に繋げる活かし方をした方が得なのです。

プロが持つ一貫したスタンス

今回のイベントで感じたもう一つの学びは、MITSUさんの”一貫したスタンス”です。

打ち合わせの時、リハーサルの時、そしてイベント終了後と様々なシーンでお話させて頂きました。
そのどの時であっても、MITSUさんは謙虚で明るく、相手と対等に接されていました。
ゲスト様の中には、アテンドスタッフやローディーに対して、マウントを取る方もいらっしゃいます。

しかしMITSUさんを始め、オーリーさん、まさやさん、MITSUさんのスタッフの方々は、一貫して相手をリスペクトし「ありがとう」と感謝を伝えられていたのです。

これが「プロの持つ一貫したスタンスか」と、体感からの学びと共に、自分自身もそうありたいと思いました。
「なりたいモデルとなる方が、目の前にいること」が、これ程ありがたい事なんだと、再認識したのです。

自分がプロの音響オペレーターであるという事は、まず先に自分自身がプロとしてのスタンスを保っているかが重要だと思います。
技術や知識は、このスタンスの先に得ていくのだと思います。

一貫した自分である事

これを大切にし、更なる成長をして行ければと思うのです。

ではでは☆

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