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11年目も、みなで育てていくブランドへ

こんにちは、ファクトリエ代表の山田(tocio_yama)です。

ファクトリエは、「語れるもので、日々を豊かに」をミッションとしています。日本各地のこだわりを持った工場と一緒に、誰かに語りたくなる(技術と品質にこだわった)服のブランドです。

安心して長く使って頂くため、

ベーシックなデザイン
②ずっと愛用できる高い品質・耐久性
③工場のオンリーワン技術による機能性
④何かあった際の修理対応
環境負荷の低い素材の使用(土に還る天然素材など)

を心がけています。

10月15日に、おかげさまでファクトリエは10周年を迎えることができました。いつも応援していただき、ありがとうございます!!
(記念サイトはこちら

11年目に向けて、これまで私たちが大切にしてきた”組織文化”を改めて認識合わせをしたいと思い、みなで合宿しました。

合宿を前に

みなさんは合宿をされたことはありますか?目的は、

・モチベーションを上げる
・一体感をつくる
・方向性を共有する

などなど、多々あると思いますが、今回は「自分がここにいる意味を認識すること」を大切にしました。その上で参考にしたのは下記の2冊です。

これからは一人ひとりがどうありたいのかを考え、生き方や働き方を選ぶ時代です。成長を求めるのか、フラットな人間関係を重視するのか、厳しい環境の中で自分を鍛えるのか、それよりも私生活の充実に重点をおくのか。
(中略)
何が良いか悪いかではなく、自分の価値観とフィットする組織文化の中で働きたいという考え方はこれからさらに強まっていくはずです。
中竹 竜二 著「ウィニングカルチャー」

「ビジョナリーカンパニー2」ではこのように書かれています。

・「人材こそがもっとも重要な資産だ」という格言は間違っている。人材は最重要の資産ではない。適切な人材こそがもっとも重要な資産なのだ。
・どういう人が適切な人材なのかは、専門知識、学歴、業務経験より、性格と基礎的能力によって決まる。
ジムコリンズ著ビジョナリー・カンパニー2 「第3章 誰をバスに乗せるか」 

二つの本を要約すると、「会社には、”適切な人”が重要」「適切かどうかは会社の価値観を聞いて、個々人も判断する」と思っています。

そのため、合宿前に部署を横断して、5名のメンバーに幹事になってもらい、目的の確認とプログラムを検討していきました。そこで、今回のゴールを具体的に下記に設定しました。

(合宿が終わった時のゴール)
ビジョンとミッションが明確になり、”適切かどうか”の判断材料となる
・組織文化が浸透することで部分最適でなく、全体最適で考えられる
相互理解を深め、組織文化を”絆”という形で強化できる

まず、伝えたかったこと

最初に私の最近の感情についてシェアする時間をもらいました。ここ数年はコロナ禍で工場さんの業績が悪化し、奔走し続けた2年間でした。品質問題や退職、店舗の閉店などもあり、10年間で一番苦しいタイミングでした。

優れたチームとは何だろう?と問い続け、上述した通り、本も読み漁りました。最終的に、「優れたチームとは、全力で働く人たちではないか」という結論に行き着きました。では、全力で働くためには何が必要かというと、「自分の仕事が大好きかどうか」だと感じたのです。

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いまの気持ちはV字回復し、乗り越えましたが、最悪な場所から上がってこれたのは、メンバーのおかげです。みなが働いている際、どんなことに喜んでいるかを見て、自分は何が嬉しいのかを感じ、ハッキリしました。

-なぜ、この会社をやってるのか?
-なぜ、日本のものづくりなのか?

私自身、このことを再確認できたことをとても感謝しています。
苦しい2年間を、人生で最高の時間に変えてくれました。この苦境を誰かのせいにはしません。全ての責任は私が追うので、大好きなことを、全力でやっていこうと伝えました。

ミッション・ビジョンの原点(Whyの共有)

続いて、なぜ私はこういう世界を目指したいのか、どんなことを追究していきたいのか、を話しました。

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生まれ育った熊本の商店街に感じたのは、個性の大切さ。
松本レコード、竹下のかまぼこ、メガネの大宝堂、子供服のコグマなど、小学校の同級生のお店が所狭しと並んでいました。
ある時、NHKの合唱コンクールで歌の上手いきれいな声の人だけを集めても良い合唱にならないという話を聞きました。高い声があれば、低い声があったり、きれいな声があればガラガラ声もあったり、いろんな声が集まって1つのハーモニーが生まれ、人の心を揺さぶる合唱になると言うのです(ちなみに、味噌作りも良い菌だけでは美味しくならず、悪い癖の強い菌が入ると美味しくなるそう)。

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昭和・平成の時代のように、単に利益や効率ばかりを追求してしまうと、チェーンばかりになり、個性という光輝く宝物を見つけることが難しくなります。私が作りたいのは、「個性」が溢れる商店街のような場所です。

リモート×リアルのハイブリッド型

今回は丸一日、ワークショップを行いました。「語れるもので、日々を豊かに」のビジョンに沿った「自分の語りたいもの・サービス」を共有してもらうところからスタート。各チーム、できるだけ同じ部署の人が一緒にならないよう配置し、コミュニケーションをとってもらいました。

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リモートワークで参加するメンバーもいましたので、各チームに一人はリモートメンバーが参加。発表時にはPCを持ってホワイトボードまで持っていくなど、みなのホスピタリティの高さに助けられました。

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相互理解を促進する”怒り”ゲーム

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今いるメンバーで「大金星」を挙げるチームの法則――『ジャイアントキリング』の流儀という本でも有名な仲山進也さんのワークショップを受けた際に教えていただいたのが「アンガーマネジメントゲーム」。

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ルールは簡単で、「こういうことが起きたら、どのくらい怒りますか?」をみんなで予測して当てるゲームです。Amazonでも売り切れだったのですが、一般社団法人 日本アンガーマネジメント協会さんにお願いして、購入させていただきました(こちらも仲山さんのご紹介)。

この怒りを予測するゲームが大盛り上がりで、「この人はこういうことで怒るんだ、地雷を踏まないよう気をつけよう」とワークショップの合間に大きく相互理解が進みました

意外に重要な課外活動

食事を終えたら20分ほど歩いてボーリング場へ。久しぶりのアクティビティで、とても楽しかったです。私は下手で迷惑ばかりかけましたが、ここでも「この人、こんなに上手かったの?!」という新しい発見がありました。

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「ボーリングなんて昭和じゃ無いんだから、今どきは・・・」と思われるかもしれませんが(私もそう思ってました)、やると一体感がかなり育まれますので、おすすめです。

成果の測り方

残念ながら、「合宿をしたから売上が上がった!」ということはすぐには起きないと思います(起きたら最高ですが、それは合宿が理由では無いと思います)。
ただ、自分の仕事が何に繋がっているのか分かることで、視点が広がり、モチベーションも上がるのではないでしょうか(目指す未来にワクワクするからこそ、このチームにいてくれていると思うので)。

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最近はリモートワークや福利厚生も多種多様で、「流行っているから」「他社がやっているから」で取り入れるはなく、自分たちの組織文化に合っているか見極めることは大事だと思います。

まずは組織文化という「根っこ」と、ミッション・ビジョンという「太陽」がしっかりしていたら自ずと「どういう働き方が良いか」「どう在るべきか」は決まり、すくすく育つはずです。これからも定期的に、視点をグッと上げて、視界を広げられる機会を作っていきたいと思います。

最後に

ファクトリエは、正社員・契約社員・アルバイト・業務委託の境界線はありません。逆に、定年もありませんので70歳近いメンバーも在籍しています。

ミッション・ビジョンに共感してくれる多様なメンバーとともに、11年目も頑張っていきたいと思いますので、引き続き、どうぞよろしくお願い致します。

\\最後まで読んでいただき、ありがとうございました!//


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2022年の秋冬向けの《ベストバイアイテム9選》

《MEN》
1.エアーブルゾン:12,100円
2.スビン綿のベーシックタートルネック:13,750円
3.上質コットン100%のドレスTシャツ/クルーネック長袖:11,000円

《WOMEN》
1.育てるホワイトカシミヤ/マフラー:13,200円
2.エアーノーカラーブルゾン:12,100円
3.ミラノリブワイドパンツ:17,600円

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