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製図試験を来年受ける予定の方へ。

令和二年建築士法の改正により受験資格・試験要領が変更され、学科試験に合格した年を含め5年間の間に任意の年に3回製図試験を受けることが可能になりました。これにより仕事で受けられない人が来年に製図試験を繰り越せるということが可能となりました。

ということで来年に製図試験を持ち越した方に今から勉強すべき事を書いていきたいと思います。

1.製図試験過去問を解く

まずは過去問を解かなくてはいけません。大学受験も必ず赤本で過去問を勉強しますよね。目安としては過去10年間。

まず傾向や要求がどのようなものなのか自ら過去問を解いて感じなければいけません。そのためには過去問を解いてエスキス・作図・計画の要点をやって自分で解答例と比較してください。
足りないもの・余計な考えが見えてきます。特に試験で「この方が良いはず」と考えてしまう人は必ず過去問をやり自分の考えが試験に対応しているのか考えて見てください。

2.令和元年~三年に出題された法規を復習

近年の試験では防火区画・延焼ライン・構造のルート計算などなど学科の知識を引き続き製図試験でも問われる傾向が強くなってきています。

加えて今年は採光・異種用途区画まで問われるようになりました。

特に今年度問われた項目はこれからはもっと厳しく採点されることは必至です。延焼ラインが初めて出題された平成30年度は延焼ライン部分を間違ったとしても一発失格ではなかった。しかし令和元年度は延焼ラインの部分に抵触してしまった場合は一発失格。
前年度よりも前に問われた項目は言うまでもなく理解していて当たり前の内容となっています。

また法規部分は抵触すると一発失格(ランクⅣ)になる可能性が非常に高い。ですので来年製図試験を受ける方は必ず復習をするべきです。

3.計画の要点を総復習

計画の要点は苦手な人が多い項目でもあります。意外とエスキスなどは体で覚えられるけど要点はそうはいきません。地道に要点に関する知識をインプットして(テキストの読み込み)その後にアウトプット(過去問を答える)を繰り返さなくてはいけません。それにはかなり時間がかかる。

今のうちから勉強していると課題発表時にはアドバンテージを得ることになります。

まずは学科で使ったテキストを読み込んで行きましょう。そのためにはまず過去問の要点を独力で解いてみてわからなかった部分をテキストで確認してそれを繰り返してください。


4.作図の練習

まずはこちらで各順序を確認して、1週間に一枚程度描いておきましょう。
作図スピードはある程度枚数は必要です。作図をやっておくと製図課題の内容にあまり左右されず3時間をゆっくりきれるようになります。時間がある時期に少しずつ作図練習を進めていきましょう。

5.まとめ

意外と勉強をしないで課題発表を迎えてしまう人が多い中、少しずつでも今から勉強や作図練習を続けていくと大きなアドバンテージを得ることになります。
今からコツコツ地道に進んでいきましょう。



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