2000年代のYELLOW MAGIC ORCHESTRA [番外編]-高橋幸宏さんを偲んで-

2000年代のYMOについて、3回程投稿してきましたが、今日、6月6月は高橋幸宏さんの71回目の誕生日になります。約5か月前、幸宏さんが亡くなられ、自分にとってはヒーローであった方が旅立たれるとは本当に残念でなりませんでした。人間はいつか亡くなるのは避けられない事ですが、今の時代、70歳はやはり若すぎると思います。3月末には追うように坂本龍一さんまで・・・本当に自分にとってヒーローだった方たちが皆いなくなってしまいました。

ご多分に漏れず、小学校4年生の頃、RYDEENを聴き、衝撃を受け、それから1983年12月のYMO散開コンサート武道館公演で初めて生の3人を観ることが出来ました。それから2000年代まで、YMOのステージは、HASだったりHASYMOだったりを含めて20回は観ることが出来ました。その中でも幸宏さんの場合、ソロやユニット(THE BEATNIKS、PUPA、METAFIVEなど)を含んで、一番拝見してきたと思います。前述のYMOと合わせれば、50回以上は拝見してきたと思います。幸宏さん主宰の夏フェス「WORLD HAPPINESS」には初年度2008年から東京での最終年2017年まで10年間連続で拝見することが出来ました。レコードやCD・DVD、テレビ・ラジオ放送されたライブ音源のもととなった公演にもずいぶん行きました。幸宏さんたちの演奏の中に、聞こえるわけはないけれど、歓声の中に自分の声が入っている、と思うと感慨深くなります。

幸宏さんの音楽のみならず、ファッションまで、着こなせているかも疑問でしたが Bricks Mono や Yukihiro Takahashi Collection の幸宏さんブランドまで手を出して、熱中していました。

多くのファンの方にとっても幸宏さんやYMOの思い出は語るに尽くせないかと思いますが、自分にとって、幸宏さんのソロとして、おそらく最後となった2019年9月の新宿文化センターでの公演を拝見できたのは一番の思い出かもしれません。この年やその後、細野さんの音楽活動50周年を記念するイベントでも幸宏さんは出演され、演奏していますが、純粋なソロとしての公演はこれが最後だったかとは思います。前年の『サラヴァ!』公演はチケット抽選にことごとく外れ、2年ぶりに開催された『WORLD HAPPINESS』は八戸の公演ということで断念していたのですが、新宿文化センター公演には運よくチケット当選、しかもこの年、唯一のソロ公演でしたので、貴重な公演になりました。アンコールを含め、20曲ほど演奏し、THE BEATNIKSの朋友、鈴木慶一さんがゲストでした。『サラヴァ!』から「Present」や、『四月の魚』からのタイトル曲を聴くことが出来ました。

幸宏さんのいわゆる「最後の歌声」としては、METAFIVEとしての「SEE YOU AGAIN」になるのでしょうか。METAFIVEとしてのセカンド・アルバムとして、そしてラスト・アルバムにもなってしまった「METAATEM」の最後に収められた曲です。幸宏さんの優しい声と希望に満ちた前向きな歌詞、今日は幸宏さんを偲んで聞きたいと思います。

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