2000年代のYELLOW MAGIC ORCHESTRA⑤ -SKETCH SHOW+RYUICHI SAKAMOTO-

2003年9月、〈HUMAN AUDIO SPONGE〉として、1993年の再生以来のユニットとして「元YMO」の3人は地味ながらも新曲「quarter dream」を発表した彼らですが、しばらくは幸宏さんと細野さんの〈SKETCH SHOW〉と、坂本さんはソロとして、それぞれのコラボレーションは続くことになります。

10月にはJ-WAVEの開局10周年を記念し、坂本さんが元<JAPAN>のDAVID SYLVIANとのコラボレーション・シングルで「WORLD CITIZEN」を発表、ここに〈SKETCH SHOW〉が参加、翌年に発売の坂本さんのソロ・アルバムにも〈SKETCH SHOW〉は引き続き参加していくことになります。

<JAPAN>と言えば、1980年代初頭からYMOとの交流があり、それ以降も坂本さんとDAVID、幸宏さんとDAVIDの実弟で<JAPAN>のドラマーSTEVE JANSENと長きに渡り、コラボレーションが続きました。

<SKETCH SHOW>が参加した「WORLD CITIZEN」のメイン曲の方には-I won't be disappointed-とサブタイトルが付いており、同名異曲として収録された「WORLD CITIZEN」ではSTEVEが参加、YMOの全員と、JAPANの主要メンバーが2000年代に入ってもコラボレーションが続いていることは両者のファンにとっては嬉しいことだったかと思います。

11月、<SKETCH SHOW>のセカンド・アルバムが発売されます。「エレクトロニカ・サウンド」を更に推し進めた作品で、今回も坂本さんが2曲で共作・演奏参加、コーネリアスこと小山田圭吾さんも参加し、以降の3人での活動となる<HUMAN AUDIO SPONGE><HASYMO><YMO>でのレパートリーとなった楽曲が多く含まれることになりました。


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