見出し画像

書籍「アルバムのチカラ」を読んで

最近読んだ本から、書籍の紹介と、読後考えたことを書き留めていきます。

タイトル
アルバムのチカラ(増補版)

文 藤本智士
写真 浅田政志

著書の内容紹介(帯の紹介文から)
津波で多くを失ってしまった被災者の方々。ようやく警報が解除され、変わり果てた家を前に、皆さんが必死になって探していたもの。それは、通帳でも高級時計でもなく、アルバムでした。
それぞれの町に集められた泥だらけのアルバムたちと、それらを救おうと奮闘した人々。浅田くんと二人で被災地の写真救済現場を巡ったこの旅の記録には「アルバムはとても大切」といった、そんな大義名分を越えた強いチカラがあります。そして、そこに僕たちが学ぶ未来があると信じています。
あなたはアルバムを作ってますか?(藤本智士)


読後に私が考えたこと
昨年、上映された映画「浅田家!」。趣味で写真を10年ほど続けていることもあり、浅田政志さんが三重県出身の写真がであるということもあって、普段は映画を見に行かない私ですが、この映画は見に行ったのです。

その原案となるこの本。この本では、東日本震災でのがれきの中から見つかった写真を洗浄するボランティアのことを取材して描かれています。
自衛隊の人たちがアルバムを捨てられずに分けていたこと、それを集めて洗って持ち主に届くようにボランティアで活動している人たちがいたこと、そして自分の家族の写真を必死になって探す人。
私には特に、必死になって写真を探す人の姿が印象的でした。

今まで写真は弱いメディアと思っていました。パラっと見て”いいね”と言って終わり。映画を見て、またこの本を読んで、「写真って、こんなに力のあるメディアだったんだ。」と強く思いました。そして、プリントしよう、プリントせなあかんと。

私は、パソコンのハードディスクに残っている14年分の膨大な写真を見返して、人が写っているものをプリントすることにしました。
初めの頃は、人撮ることに遠慮があって、人が写っている写真といってもほとんど身内の写真ばかり。途中から、声を掛けて撮った写真が増えていくのがわかります。全部で1800枚を越えそうです。
公開はしないプリント。ただ、自分のために。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?