商売の本質に関する、自分への戒め(カント的)

1. 商売が成功するかどうかは、結局のところ、その商売を回している人が「素の自分」を出したときに、その商売が回るかどうかということに尽きる。それは、その商売の性質に、その人の個性、性格がマッチしているかどうかということであろう。

2. 一方で、商売を回してそれが成功している人は、自分はその成功に関する何かをつかんでいると思っていることが多い。そして、それを人に教えたいという願望を持つようになる。

3. しかし、商売が成功するかどうかは、それを回している人とその商売の性質との相性に尽きるのであれば、そもそも他の人に成功のエッセンスを伝えて、それによって他の人の成功を促すということは、本来は難しいはずである。

4. したがって、なにか商売の成功の秘訣を誰かに教えようとする気持ちは、マウンティングのような、舎弟を持ちたいというような、ホモソーシャルな気分に近いといえる。したがって、厳に慎まなければならない。

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