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限られた時間を最大限に活用するための、旅行計画の作り方

はじめに

旅行計画というのは、一般的にどのように作るのだろうか? 「るるぶ」に載っているモデルプランをベースにする? 個人的には、せっかく貴重な休みを使って旅行に行くので、その時間内で得られる最高の経験をしたいと考える。そのため、事前に可能な範囲で色々と調べた上で、後で後悔しないようなプランを作ることにしている。
過去何度も旅行をしてきたが、その際どのように旅行計画を作ってきたか、改めて言語化してみることにする。また、抽象的な表現だと伝わらないので、過去3回、旅行したことがある沖縄の例も交える。大前提として、いわゆる添乗員同行のパックツアーは検討対象外である。

目的

まずは、旅行の目的を考えるところから始める。いわゆる名所を見たいのか、その土地ならではの体験(食とかアクティビティとか)がしたいのか、のんびりしたいのか・・・ 自分の沖縄旅行の場合は、回によって異なるが、例えば

  • 「沖縄にしかいない生物(魚類・昆虫・爬虫類など)を自然の中で見る」

  • 「沖縄の歴史を実地で理解する」

  • 「沖縄の文化を知る」

  • 「沖縄でしか食べられないものを食べる」

  • 「離島を巡る」

が主な目的だった。

資料を読む

旅行中でやりたいこと、行きたい場所を決めるには情報のインプットが必要である。「るるぶ」や「まっぷる」のような一般的なガイドブックも見るものの、それがメインではない。目的に沿った本を色々と読んだり眺めたりするところから始める。
例えば沖縄旅行の場合、以下のような本を読んだ(実際にはもっと読んだが思い出せる範囲での一例として):

  • 「沖縄島料理 食と暮らしの記録と記憶 (沖縄島探訪)」

  • 「ゲッチョ先生と行く 沖縄自然探検」

これ以外にも、基地関係の本をいくつか読んだ。今なら以下のような本も参考になるかもしれない:

  • 「沖縄の街で暮らして教わったたくさんのことがら--「内地」との二拠点生活日記」

  • 「リメンバリング オキナワ 沖縄島定点探訪 (沖縄島探訪) 」とか

また、そのような本から見つけたキーワードをもとに検索を行い、それを踏まえてさらに本などを含めて調べてみる。
加えて、地図(Google Mapおよび「沖縄県道路地図」のような紙の地図)を眺めてみて、気になったスポットについて調べるのも有用である。

やりたいこと、行きたい場所をリストアップする

本を読んだりウェブサイトを見たりすることで、やりたいことが明確になってくる。調べたこと、思いついたことを後で見返しやすくするため、自分はスプレッドシート(ExcelやGoogleスプレッドシートとか)にまとめる。その際は、場所の名前を書くだけではなく、体験可能な時間、主要拠点(那覇空港とか)からの移動時間、公共交通機関の場合は時刻など列ごとに分けて、メモしておくと良い。また、参考となるサイトのURLも別シートにまとめておくと後々役に立つ。

絞り込み

ある程度、行きたい場所のリストアップが終わったら、絞り込みを行っていく。基本的な絞り込みの軸は、行きたい度合の強さとスケジュール的に可能かどうか、となる。それぞれのエリアにおいて行きたいスポットが複数ある場合、各スポットでどのくらいの時間が必要そうか、スポット間での移動時間はどの程度か、などを把握した上で、行きたい度合を踏まえて絞り込んでいく。エリアは沖縄であれば、ざっくり「やんばる」「名護周辺」「中部」「那覇周辺」「南部」「その他離島」あたりで考える。
沖縄であまりガイドブックに載っていない・場所でで行った・やったこととしては、例えば以下のようなものがある

  • 与那覇岳を途中まで登り、珍しい生物を見る(キノボリトカゲやシリケンイモリ、ヒカゲヘゴなどは普通に見られる)

  • 今帰仁村の運天港で釣りをする(本土では見られないようなカラフルな魚が結構簡単に釣れる。他にも釣りスポットはいくつもある)

  • 嘉手納基地や普天間基地を「安保の見える丘」や「嘉数公園」から見る(戦闘機の離発着やオスプレイを見られる)

スケジュールの策定

行きたい場所の絞り込み結果を元に、いつどこに行くかを考える。その際に考えるべきは、どのエリアにいつ行くか、である。最初に遠いエリアに行っておくと、想定外のことがあってもスケジュール(と気持ち)上の余裕があるように思う。例えばやんばるから周り、だんだん南下していく、というプランである。また、各日の計画を立てる際、実際の旅行で時間が余った場合のサブプランも検討しておく(時間が余ったらこのスポットに立ち寄るとか、この店に寄ってみるとか)。

交通手段

基本的にはレンタカーを使う。やりたいことをやるためには、移動の自由が必要不可欠であり、また旅行先で時間が余った時などに臨機応変に移動可能なためである。一方、離島の場合などは行きたいスポットが限られたり、そもそも広くないため、公共交通機関や徒歩・レンタサイクルが良い場合もある。例えば、渡嘉敷島、久高島、黒島など(そもそもレンタカーがないところが大半だけど)。
また、場合によっては以前の災害で道路が通行止めになっているケースなどもあるので注意が必要である(沖縄ではないが中津川林道とか)。

宿泊

ラグジュアリーなホテルは予算上からも対象外であり、基本的には行きたい場所の近くで、値段を押さえつつ決める。じゃらんや楽天トラベルに加え、エアビーも使う。素泊まりが基本であり、それは食事は1泊2食だとホテルのレストランに限定されるため、自由度が下がるためである。

スケジュールの余裕度

何かのツアーに参加したり、離島に行くなどの場合は分単位で行動する必要があるが、それ以外であればある程度の余裕を持って各日の計画を立てる。朝何時に宿を出て、いつくらいに各目的地に着いて、どのあたりで食事する・・・とかを大まかに決める。ただし、ある程度の余裕は持たせる(例えば想定より30~1時間とか超過してもOKなようにする)。場合によっては途中で行きたい場所を飛ばすこともあるが、それは実際の旅行中で考える。

最後に

色々書いたものの、スタンスとしては限られた時間を最大限活用することが目的なのかなと思う。一方で、旅行は決めたことを淡々とこなすことが目的ではなく、その場その場での出会いや感じたことなどを踏まえて柔軟に計画を変えることも大切である。ただ、あまりに行き当たりばったりだと「何しようかな・・・」という時間ばかりになってしまうようにも思うため、事前に出来る限りでは計画を立てたい、というのが自分のスタンス。
あまり脈絡のない話になってしまった感もあるが、どこまで徹底するかはともかくとして、特に1週間くらい旅行するとか、めったに行かないところに行くのであれば、自分の場合は上記のようなプロセスで計画を立てることが多い。皆様の次回の旅行計画づくりに少しでも参考になれば嬉しいです!






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