[全文無料・音楽の夕べ 0007] アーティスト・パワーの坩堝で、やさしく溶かされて - Chara「Swallowtail Butterfly」
この数年というもの日本を離れて、タイ、マレーシア、インドなどアジア諸国を漫遊する日々なのですが、昨年の三月から七月は親父の体調がすぐれなかったもので、東京世田谷の実家で過ごしました。
そのときテレビのCMで「Swallotail Butterfly 〜あいのうた〜」が流れてるのを聴いて、「あっ、これいい歌なんだよな」と思い、さっそくネットでチェックしたんです。そしたら、素晴らしいライブ動画がありました。
ap bank fes 2011 での演奏で、ミスチルの櫻井和寿やそのプロデュースをしたことで知られる小林武史らが参加するbank band をバックに、1996年オリコンチャート週間1位に輝いた名曲をChara が歌い上げています。
これは実にいいですね。おそらく東北震災直後の7月に開催されたことも大きな影響を与えているのではないかと思いますが、ほんとに力がある。
これを見たあと友だちに借りて、オリジナルのスタジオ録音も聴いたのですが、ライブバージョンのほうが圧倒的なまでに存在感があります。
このライブが行なわれたap bank fesは、櫻井、小林の両氏が呼びかけて行なっている、自然エネルギーの普及や環境保全を目的とした非営利イベントであり、主催者の一般社団法人ap bankは、櫻井、小林氏に加え、坂本龍一氏も出資者になっており、日本では珍しいミュージシャンが社会活動のために設立した団体です。ap bank の "ap" は、"artist power, alternative power" を意味します。「アーティストの力、今までとは違う自然エネルギー」ということですね。
"Swallotail Butterfly 〜あいのうた〜" は、もともと岩井俊二監督の映画「スワローテイル」用に作られた楽曲で、Chara は映画で重要な役を演じているのですが、ぼくはまだ見たことがありません。アジアとしての日本を描いたファンタジックでおもしろい映画のようですので、時間のあるときに是非見たいと思います。
ちなみに、ちょっと調子を崩していたうちの親父は、ぼくがいる間にずいぶん元気になりました。とはいえ、もうそろそろ九十が近いおじいちゃんですので、今年も四月ころには一旦日本に帰ろうかと考えているところです。
noteのご近所さんとも、そんな機会にお会いすることができたらいいなと思っています。
というわけで、今日はこの辺で。
それではみなさん、ナマステジーっ♬
第一夜 - 六本木の地下の闇が西インドの孤独な魂を揺さぶる 2018.12.4
第二夜 - 七人のKさん 2018.12.11
第三夜 - 音楽と宗教 2018.12.18
第四夜 - イブは過ぎたけど、インドのクリスマス 2018.12.25
第五夜 - あの頃ぼくらはダサい世田谷の少年だった 2019.01.01
以上は、こちらの記事にまとめてあります。
https://note.mu/tosibuu/n/n438e9a17b82d
第六夜はこちらです。
かすかな言葉はさようなら - 細野晴臣・矢野顕子「終わりの季節」2019.01.08
https://note.mu/tosibuu/n/nb9e12c59e1b0
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