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インドは旅行じゃないよ。冒険だよ。1

まぁ、バックパッカーに向けての警告だけどね。
怖がることもないけど、気合を入れて行け!ってこと。
でも一番大切なのは、感性をパッカーンと開けておくことだけどね。

先ず、空港で換金する時に誤魔化される。
「えっと、今何時かな。あ、そう。6,7,8・・・はい、100ルピーね」
80しかありませんけど! と言うところから始まる。
落語の「時うどん」がリアルに残っている。

空港を出ると、タクシーの運転手やリクシャー(人力車)の運転手、それに置き引きや乞食などが群がって来る。

最初は不安なので、タクシー観光協会が設けている一応公認のタクシーを呼んでもらう。
協会に何らかの賄賂を渡しているタクシーが迎えに来る。

行き先を告げ乗り込もうとするが、一人不安げに佇む日本人らしき若者を見つけ、声をかけた。
「オールドバザールまで行くのですが、乗って行きませんか?」
男は天使を見るような目で僕を見て駆け寄り、車に乗り込む。

後ろの席に妻とその日本人を乗せ、僕は助手席に乗る。
すると僕の隣に小さな子供が割り込んできた。
「おい、どういうことやねん? 何や、こいつは⁉」
と、日本語で語気を荒げて運転手に言う。
「俺の知り合いで、途中まで乗せてやってくれ」みたいなことを言ったので了承する。

舗装もされていないデコボコだらけの地道を走ること20分。目的地のバザールに到着。
タクシーを降りてから初めて気付く。チャック付きのポケットが8個も付いているベストのチャックが、全て開けられていた。

それは想定済みだったので、大した物は入れてなかった。
割り箸にお手拭き、ポケットティッシュにバッチとか。
見事に全部持っていかれた。
後部座席の若者と話をしている間に盗まれたようだ。見事な職人技だ。
先ずは、軽いインドの挨拶を受けた。

一週間が過ぎ、だいぶインドの水にも慣れてきた。
その間は調整期間だ。インドに馴染むための服装、持ち物、そして食べ物を確認する。

先ず、ジーンズはダメ。重い。乾きにくい。綿パンとかジャージがいい。
サイドポケットの付いたアーミーパンツなら言うことなし。

上は基本Tシャツ。着替えは一枚あればいい。ホテルに着いたその日に洗い、翌日には着ることが出来る。

靴・・・スニーカーとかテニスシューズ、登山靴はいらない。
向こうで売ってるビーサンで十分。
未舗装の地道に、泥と牛の💩と赤い噛み煙草の唾がそこら中に落ちており、避けることは不可能。
諦めて、💩を踏め! 僕は二日で慣れた。否、諦めた。
足の側面に付こうが別に平気。放って置けば乾いて落ちるさ。
あれは💩ではなく、壁の材料であり、燃料だと思えばいい。

バッグは、デイバッグ一つだけがいい。両手を空けておかないと。いざと言う時に対処できない。
例えば、人や子供や牛に囲まれた時、咄嗟に動けない。向こうではよく囲まれる。
ボケーっと歩いている妻を直ぐに抱き寄せ、走りだせない。
そして、人を殴れない・・・・。(用心のためにね。これはやがて僕たちを救うことになる)

着いたその日、僕たちはバザールの裏道に入り、観光客が行かない地元の食堂に入った。
珍しいのが来たと、観光客ズレしていない人たちが大きな目をギラギラさせて集まってきた。

大勢に囲まれながらナンとカレーを食べる。5ルピー(当時40円)
アクシデントが起きる。硬い芯のような物が入っており、差し歯が抜けた。
前歯だったので、笑うと間抜けに見えるのか、インド人が爆笑していた。
下を向き、思い切り歯を出して顔を上げると、涙を流して笑っていた。

仕方ないので、アロンアルファーで応急措置をした。
だってさ、インドの歯医者って強烈なんだよ。
何もない道端にポツンと椅子が置いてあって、その横に小さなテーブルが。
そこに大工で使うような先の尖ったポンチとヤットコ、以上!みたいな・・・・。
一度だけ、患者が座っているのを見たことがある。
椅子のひじ掛けを全力でつかみ、両足をピーンと張り、痛みに耐えていた姿は地獄そのもの・・・。麻酔はないみたい・・・・。
虫歯あるんですけど・・・はい、じゃあ、抜きましょうね・・・絶対これしか話すことがないはずだ。


出だしだけで、まだ書き終わらない。
長くなりそうだから、もっと短く端折らないと・・・。
あと3か月あるから ( *´艸`)ウフ
また気が向いたら。。。

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