『ちまつり、わっしょい!』小ネタ噺

どうも、細川トシキです。
もとい、とったんです。

前回記事を書いて、何だか懐かしい気分になり、
『ちまつり、わっしょい!』を
Googleでエゴサしたら、
なぜかヘタリアの二次創作が出てきました。
なんでやねん。

Twitterでエゴサしたところ、
ふつーに血がドバーって出たというツイートが
過半数でした。
生々しい話ですね。

さて。
なんか懐かしいついでに、
上演から約4年、
今ここに、誰も得しない小ネタを解放しよう。

・パロディの元ネタ

・登場人物の名前

大半に元ネタあり。
①坂口
学生運動(60年代の方)の中心人物から。
ちなみにこの方は存命で獄中にいる。
なお、獄中から名誉毀損を訴えたことがある模様。
…よく怒られなかったなぁ。

②樺(かんば)
坂口と同じく学生運動の中心人物から。
機動隊との衝突時に落命し、
対立が激化するきっかけとなってしまう。
劇中で坂口が重体になるのはこの事件が元ネタ。
よって、初期案では樺が重体になる予定だったが、
話の展開上変更した。

③端田
SEALsのリーダー・奥田愛基が元ネタ
(奥の対義語=端。
手前田とかも考えたが語呂が悪く却下)
構想段階ではFESのリーダーは彼で、
そこに坂口が入ることで物語を進める予定だった。
結局、運営・参謀ポジションに落ち着く。

④桐生
遊戯王5D´sより鬼柳京介が元ネタ。
『ちまつり』の前半・中盤を支えるチーマー編は、
ダークシグナー編の鬼柳の回想から換骨奪胎した。ここで満足するしかねぇ!

⑤皆本
遊戯王5D´sよりクロウ・ホーガンが元ネタ。
そして、クロウの名前の元ネタ・源義経から
(源九郎判官義経から源→皆本)
初期では自己満足同盟のメンバーだった。
いつの間にか主人公になってた。あれま。

⑥自己満足同盟のメンバーの二人
それぞれ男がミツル、女がミチル。
由来は「満」の訓読み。
ある店のオキニの子が元ネタ、という訳ではない。
なお、彼らの兼役であるオラオラブラザーズには
特に元ネタはない。ほぼオリジナルである。
台詞を書きながら、なんとなく銀魂を思い出した。

・劇中のネタ

①坂口たちの踊り
祭りっぽい踊りとして、
阿波おどりをぼくが見よう見まねで踊ったものを、
役者たちに踊ってもらった。
阿波おどりは移動があるが動かしたくないので、
客席に向かってステップする形に。

坂口が阿波おどりにインスパイアされた、
という裏設定なので、
崩した阿波おどりになるように、
というか、巧拙より楽しさ重点ということで
正しい踊りを追及しなかった。
結果、ほどよいシュールさのある踊りができた。

数少ない成功の一つである。

・「FES踊り」振り付け
①片足を前にだす。
②足をだす時、足と反対の手は上気味に、
足と同じ手は下気味に、
拳を握って体の真ん中に固定。
(この時、腕を上下に伸ばしきらない)
③前に出した足を横にずらす
(右足なら右、左足なら左にずらす)
④ずらすと同時に手をパーにして腕を伸ばす。
⑤①~④の反対。(繰り返す)

②祭力(まつりぢから)
『聖戦士ダンバイン』のオーラ力(ちから)が元ネタ。

物理的な暴力を減らそうとした(後述)際、
傍目には何かよく分からない指標でバトルする展開を作ろうと思い誕生した、
チーマーたちの戦闘力。
「祭を純粋に楽しもうとする力」
と劇中で軽く言及したが、
後半にあまり関わらない。

ちなみに、祭力という名称は
あくまでFES(特に坂口)が勝手に呼んでるだけで、
チームごとに違う呼ばれ方をしている。
自己満足同盟なら「満足力」と呼んでるかも。

③トマトまつり
トマトを投げつける奇祭。前回記事参照。
ちなみに初期版では、
祭の前の行事で、棒を登って生ハムを奪いあう、
というのをやりたかった
と坂口が触れる下りがあったのだが、
本筋に関係無さすぎたので泣く泣くカットした。

④まさかの時のFESお祭り裁判
元ネタは『空飛ぶモンティ・バイソン』の
「まさかの時のスペイン宗教裁判」
というコント。
「スペイン宗教裁判」という単語に反応して登場、
グダグダになるという、本家に忠実なネタ。

あえて元ネタを説明せずに役者たちに
「スペイン宗教裁判」をやらせたらどうなるか、
という実験。

⑤行進・回想中に出てくる満足缶
ディストピア的理不尽な台詞として
「勝手に満足することは許さない」
というパワーワードを表現するためのアイテム。
満足ってドリンクで補給できるんだ…。
シリアスな場面に挟まれるシュールな笑いである。

本来は「一本満足」を想定していたが、
会場が飲食禁止だったので、
レッドブルの缶の底を開け、
プルタブで開けれるようにした。
想定外のアイテムである。

⑥リングアナ「まるでサモエドのようです!」
坂口の電波ジャック前に流れてくる台詞。
これにも元ネタがある。
group_inouの「THERAPY」という曲の歌詞が元。
是非PVを見よう!
リングアナなので、
放送研究部の後輩に声を当ててもらった。
劇中の録音した音声は放送研究部の子に頼んだ。
観客からの評判もよかった。
やったね部長、後輩くん!

⑦あちゃま山荘
坂口が呼び出した場所。劇中で使われたっけ?
元ネタは浅間山荘。
学生運動終盤、壮絶なリンチが横行された場所。
嫌な事件だったね…。

・まとめ総括

以上が今も把握している元ネタである。
ちなみに、部員にすら元ネタを説明していない。
くどいと思ったし、
元ネタが分かったからって、それがどうした、
というレベルなので、
言わぬが花だろうと思った。

上演パンフレットに記載することも考えたが、
作者によるきつい自分語りの上に、
セルフ解説まで読むのはきつすぎるため自重した。
それにその都度パンフレットをみる訳にもいかないし(客席は暗いし集中力が途切れる)、
先に読むとネタバレになるし。

そんな訳で、今明かされた衝撃の真実でした。
それほど衝撃でもないけど。

終わり

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