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将棋パズル、チェスプロブレム、詰将棋に興味を持っています。

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温故知新(詰パラ439号-01)

 今日読んでいるのは詰パラ439号(平成4年9月号)。まず最初に幼稚園から、結果稿がめちゃめちゃ面白い作を紹介しよう。            夜爪香奈 17桂、35玉、32飛、46玉、37飛成迄5手詰。 ☆ニュースの時間です。今日、大阪府豊中市の詰将棋幼稚園で、新任の女性教師が園児38人を殺害するという凶悪な事件が発生しました。17桂を発見させ巧妙に心理的安心感を与えた後、3手目33飛として「ヤン詰級」「双玉の意味不明」「飛のうち場所が非限定」「初手で終わり

    • 第7回透明駒解答選手権

       いよいよ、第7回透明駒解答選手権の日がやってまいりました。今日から5月6日(月・祝)まで開催しておりますので、空き時間に取り組んで頂けたらと思っております。  解答時間は2時間。配点がある程度、難易度の目安になる筈。今回は久々に、レトロ解析を用いる作があります。尚、作意に加えて余詰も指摘された解答者には、ボーナスポイントとしてプラス10点を与えます。では、頑張って下さいね!            1 高坂 研(7点)            2 馬屋原剛(8点)    

      • Retros on Weekend (05)

        (4) Michel Caillaud (Marco Bonavoglia 60 JT 2014, 1st Prize)  なくなった駒は白がP1枚のみで、黒はP2枚。また、盤面配置を作るのに白も黒も5手かかる。白の駒取りの形跡がg3に残っているが、ここから黒のCeriani-Frolkin(即ち、e筋のPが成ってからg3で取られている)を想像するのは容易だろう。  黒の成駒がg3で取られるのには7手かかるので、黒の手は12手ちょうど。ということは、黒Ph7は初形位置で取

        • 温故知新(詰パラ438号-02)

           今日は、436号で紹介した上田さんの将棋パズルの解答をしておこう。            上田吉一 先手玉の軌跡:99-88-77-66-55-64-63-72-81-72-61-51-41  まず、初形において王手がかかっていないことから22が角でないこと、92が飛・香でないことに注意しよう。99玉を55まで動かした時点で、82が角ではないことと52・62・82も飛・香ではないことが分かる。次に55玉を64-63と動かすと、62が角か桂のどちらかということにな

        温故知新(詰パラ439号-01)

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          温故知新(詰パラ438号-01)

           今日読んでいるのは詰パラ438号(平成4年8月号)。今号もなかなか面白い作が揃っている。早速紹介していこう。            行き詰まり「紺碧のロマン」 91角成、45玉、42龍、同馬、81馬迄5手詰。  73角成との二択だが、その意味付けはかなり見え難い。隅に近付けば近付くほど働きが悪くなる角を敢えて雪隠にまで持っていく初手には、十分なインパクトがある。            大月 淳 55金打、同角、56金、44玉、45金、同玉、3

          温故知新(詰パラ438号-01)

          Retros on Weekend (04)

          (3) Raymond Smullyan (The Chess Mysteries of Sherlock Holmes 1979)  これは「シャーロックホームズのチェスミステリー」からの引用。この本の中で、ホームズはワトソンに対し「Monochrome Chessだから、白枡の駒は白枡の駒しか取れず、また黒桝の駒は黒桝の駒しか取れない。そして、互いに取り合った後、白枡と黒桝の上には最低でも1枚ずつ駒が残っていないといけない」と説明し、「だから、このBはe3に居な

          Retros on Weekend (04)

          温故知新(詰パラ437号)

           今日読んでいるのは詰パラ437号(平成4年7月号)。学校を覗いてみると、誰かさんが大学担当になっている。編集長の口車にまんまと乗せられてしまったのだが、解説した作品が看寿賞を取ってくれたので最低限の仕事はできたような気がしている。  お隣の大学院も、護堂氏から森長宏明氏に交代している。森長氏も中学校担当に続き二度目の筈。担当って、やっているときは色々と面倒な事ばかりなんだけど、後から思うと実に楽しかったように思えてくるから不思議だ。再登板する人が多いのも、きっとその為なんだ

          温故知新(詰パラ437号)

          第7回透明駒解答選手権開催のご案内

          開催日時:4月28日(日)午後2時から ルール:かしこ詰、ばか詰、ばか自殺詰 手数:2~6手詰 解答時間:2時間 解答〆切:5月6日(月・祝)到着分まで有効  当日の午後2時にこのブログに作品をアップしますので、各自時間を計って解き、解図後は解答(及び解図時間)をメールかtwitterのDMで私に送って下さい。短評、総評大歓迎! 私のメールアドレスは k-kosaka@rj8.so-net.ne.jp です。  尚、くれぐれもコメント欄等に作意順やヒントになるような事柄を

          第7回透明駒解答選手権開催のご案内

          温故知新(詰パラ436号)

           今日読んでいるのは詰パラ436号(平成4年6月号)。読んでいると、その前の月に百石で開催された全国大会の記事が目に留まる。ああ、もうあれから30年もたつのか…。  以下に引用する2作は、いずれも全国大会にて発表された作品である。            高坂 研・相馬慎一 79香、87玉、77龍、96玉、97歩、同馬、85銀、同玉、76龍、95玉、96歩、同馬、84銀、同玉、75龍、73玉、94歩、同玉、95歩、同馬、83銀、同玉、74龍、82玉、83歩、93玉

          温故知新(詰パラ436号)

          Retros on Weekend (03)

          (2) Thomas R. Dawson (The Chess Amateur 1918)  すぐ分かるように、白Rを追加する候補地はb1,c3の2ヶ所。どちらが正解なのだろうか?まずは白Rをb1に追加して考えてみよう。            (図1)  なくなった駒は白がRBSの3枚、黒はQRBSSPの6枚。白の駒取りはPh7で5枚、白Pg3で1枚の6枚。従って、白の駒取りはPによるもので尽きている。また、このうち黒桝での駒取りはg3のみなので、ここでBf

          Retros on Weekend (03)

          温故知新(詰パラ435号-02)

           引き続き435号から。中学で大家と巨匠による夢の競演が実現しているので、早速紹介しよう。            小林敏樹 84角、55玉、75飛、56玉、65角成、57玉、47馬、66玉、57馬、同玉、 55飛迄11手詰。  舞台装置を構成するところから始めて、11手で収めたところがスゴイ。角筋を止める3手目の意味付けのシンプルさが成功の要因か。            上田吉一 35角、27飛成、同香、26桂、36金、16玉、18飛、同桂成、

          温故知新(詰パラ435号-02)

          温故知新(詰パラ435号-01)

           今日読んでいるのは詰パラ435号(平成4年5月号)。期末だけあって各校とも好作が多数発表されているようだが、その中からいくつかピックアップしてみよう。            呉一郎「変遷の影」 76龍、55玉、45馬、同玉、46龍迄5手詰。  塩見一族の作品としては実に珍しい、盤面配置一桁の作。誤解させることではなく、無駄をそぎ落としてその筋を表現しようと意図している点でも、この作家の超短編作としては異例の作なのではなかろうか。            

          温故知新(詰パラ435号-01)

          Retros on Weekend (02)

          (1) Michel Caillaud (Messigny 05/2012, 2nd Prize)  なくなった駒は白がQBBSSの5枚で、黒はQBBSSRPの7枚。また、盤面を注意深く観察すれば、白Ph7はc2から来たものであることが分かる。従って、白側の駒取りはこのPh7及びPe3,Pf3によるもので尽きており、白Ph6は駒取りをしていない。  一方、黒はPh5が2枚、Pc6も1枚駒取りをしている。更に、a筋の黒Pは成っているので(これが直進途中に取られることは

          Retros on Weekend (02)

          温故知新(詰パラ434号-02)

                     上田吉一  58飛成、88金、同龍、同玉、97角、同玉、99飛、イ98銀、75角、ロ86銀、同角、同玉、96と、同玉、 「98飛、ハ97銀、85銀、同玉、95と、同玉」 「97飛、96銀、84銀、同玉、94と、同玉」 「96飛、95銀、83銀、同玉、93と、同玉」  95飛、94銀、92と、ニ同玉、94飛、ホ93銀、83銀、同玉、74銀、72玉、73銀成、61玉、62成銀、同玉、73香成、同玉、64金、83玉、74銀、92玉、93飛成、同玉、8

          温故知新(詰パラ434号-02)

          温故知新(詰パラ434号-01)

           今日読んでいるのは詰パラ434号(平成4年4月号)。しばらくページを捲っていくと、「輝け!第1回詰将棋大賞」というのが出てきた。懐しいなあ。これは直接には詰パラとは関係のない話で、私の記憶が正しければ、この頃最も精力的に活動していた詰キストの一人だった清水英幸氏が、詰工房を盛り上げる為に出したミニコミ誌「KOBO」の企画の一つだった筈。  各賞の受賞者を挙げていくと、フォトジャーナリズム賞が清水英幸氏、企画賞が将棋世界編集部、文筆賞が湯川夫妻など、割と真面目に考えているよう

          温故知新(詰パラ434号-01)

          Retros on Weekend (01)

          「楽しいレトロプロブレム」の連載は終了したが、もっとレトロについて知りたいという方(何人いらっしゃるか分からないが)の為に、これから毎週末にレトロプロブレムを紹介していこうと思う。第一回は、Caillaudのフェアリーレトロ。例題付きでルールの説明もしておくので、フェアリーというだけで敬遠せずに是非挑戦してみて下さい。 (1) Michel Caillaud (Messigny 05/2012, 2nd Prize)  Checkless Chessというのは20

          Retros on Weekend (01)