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ルミナスミラージュ製作実況中継 #2

おしゃれも改造も足元から


ポーズを大胆に変えることが今回のテーマの1つ目

まずは目指すポーズとなるように各部品の角度を決めて、
関節部可動機構を考えながら、変更したい角度になるよう
改造することが必要。

脚はきっちりとかかとを揃えたフェンシング立ちとすることにしました。

足を揃えると当然安定性が悪くなります。

そこで、ちょっとの地震くらいでは倒れないようにするため、透明アクリル板サポートスタンドを作る必要があります。

ただしスタンドがなくとも、ちゃんと自立するようでないと全身のバランスが取れているとはいえず、カッコイイ”決めポーズとはなりません。
サポートスタンドはあくまで補助でなければなりません。
 
理にかなった姿勢としたうえでさらに自立することが大切。

始めにいったん全部の主要部品を使って仮組み立てをし、確認作業を行います。

ところでフェンシング立ち理にかなった姿勢ってどんなものだろうか?

設定画でのルミナスミラージュ足を揃えてバスター砲を担いだポーズ。

実はボークスのガレージキットでは私が買ったものとは異なるバージョンでこの設定画を再現した商品があります。

モデラーの皆さんがネットに投稿した作品の画像参考に拝借しましたが、左の写真がほぼ設定画と同じ角度から撮影されたもの。
なかなかフェンシング立ちっぽいです。

でも同じポーズで見る角度を変えた右の写真は…
これぢゃない感”ハンパないです。

先輩方ご苦労様です。

やはりフェンシングの資料が欲しいです。
ただ前も書きましたが、決めポーズをしているときの足元まで写った画像というのがほとんど見つからないのです。

静止状態決めポーズも、フェンシングの基礎基づく一連の動きの中ヒントがあるハズ。
それでは!ということで、フェンシングの足さばきを調べることに。

やはり”餅は餅屋”、”フェンシングは日本フェンシング協会”ということで、公式練習場となっている近所の
KOBEジュニアハイスクールクラブ フェンシング部
取材には行ってはおりません!

今はYouTubeで、イスに座ったままほとんどの事が調べられ、便利なのですが、実地体験も重要。

とはいえプラモのポーズの参考にするという理由で、高校のフェンシング部54歳のおじさん体験入部するというのも有り得なくない
聞くまでもない!”でしょうから、
迷わずYouTubeで”フェンシング”検索!

これが良さそうです。なるほど、なるほど!

単に90度つま先を開くのではなく、
進行方向を意識して前側になる右足まっすぐ前に向け、
右足かかと真後ろ左足のかかとをもってきて
左足つま先は進行方向に対して90度開くのですか?

すべては機敏な前後動作のために!

フムフム!この足の置き方を基本としてすくっと足を伸ばせば良さそうです。

バレエアンディオールとはちょっと違うのですな。

ちなみにアンディオールとはバレエの基本である、脚を含めた腹筋より下を外に向ける体の使い方。
外旋とかターンアウトするとも言いますが、決してガニ股と言ってはいけません)
フェンシングのポーズ近い足の位置1番のポジション
もしくはかかとの位置が重なるという意味では3番ポジションですが、
バレエの場合はなんと、つま先を開く角度は180度
到底モーターヘッドが立っていられるようなものではありません!
バレリーナの体幹は驚異的ですね。

バレエに無理に話を持って行ったのは、タイトル画像ピンクのルミナスちゃあとのビジュアルの相性は、バレリーナのほうがフェンシングより良さそうだから。

ただそれだけの理由ですが、
せっかくなのでバレエでの印象深い体験をお一つ。
(体験入部はしてませんよ)

うちの娘幼稚園から小学校6年生までバレエを習っていました。
かわいい衣装を着て踊りたい”という、ただそれだけの欲求のために!

子供というのはすごい行動力です。
というか私と違って、人前に出たりするのをのを娘は全く恥ずかしがらないのです。

バレエ教室毎年1回の発表会があるのですが、
本番前の総合練習で、親も見学できる日があるのですね。 

でうちの奥さんと一緒に見学に行ったのですが、
そのバレエ教室は男の子一人を除いてあとは女性ばかり(まぁそれが普通)
その日の練習場所は観客席とかが無い体育室で、入口から既に入り難い

で奥さんの後ろに続き、靴を脱いで部屋に入ると、
見学者の皆さんは壁際に体育座り
お山座りともいう、うちの奥さんは”お山座り”派)

我々もなるべくじゃまにならないように隅っこのほうに座ったのですが、
出番間近の妙齢のバレリーナの方がウォーミングアップというか、
バレエのルーチン的な動きを始められました。

それが私のすぐ目の前で、こちらを向いて、いきなりアンディオール
グランプリエ

なかなか衝撃的というか、目のやり場に困りましたが、
一体どういう状況かは敢えて解説はいたしません
気になる方は“グランプリエ”で検索してください。

切りますわよ!だってどうせ切らなければなりませんもの!


あっ、ブラッククイーンこと桑田このみさんだ!
あまり切りすぎないようにお願いします。

擬音がどうかと思うのです

では患部を診察いたします。
脚のポーズ変更のために改造が必要な部品は…

股関節 
股付け根の差し込み角度を変えるだけでいけるかもしれないけど、
股駆動用のシリンダーが干渉するようなら、
シリンダが付く大腿の付け根の関節部分ごっそりと
取り換えないといけないかも。

膝関節
特に左足は逆関節気味まで伸ばすので必ず改造必要
幸い大腿部、脛部とは別体の膝関節部品があるので、
いかにも動きそうなところでちょん切ってやればOK。
簡単、簡単!

足首
これはもともと足を開いた状態で足裏が地面と平行になるように曲げと捻りが入っているので、この部分で切って、まっすぐに戻す必要あり。

踵(かかと)
足首を立てる角度
が変われば、かかとの超ピンヒールの先が接地するように取り付け角度を変える必要がある。
股間接と膝関節の角度変化を合わせた結果次第なので一応改造するつもりで準備しておこう

ということで、脚部品は結局、脛の部品以外ほとんどの部品を複製することになりました。

複製についてはいずれシュペルター製作15年記で説明することになるので、ここでは料理番組みたいに、はい出来上がりはこれです
どこからか取り出してくることにします。

左上からレジンを注いで、直角の通路を通って下に回り込み、部品の下から上へとレジンが充填されて上部の空気抜き穴まで達すると成功

写真は既にいくつかの部品を切り取ってますが、撮影用にもう一回レジンを流すのはもったいないのでこれでご勘弁を。
 
そうそう、ルミナスミラージュ製作基本実況中継でお伝えしようと思いますが、作り始めたのは実は今年(2022年)8月12日。
そこから今までの分は”貯金”ということになりますので、
ヘイヘイホー、トントントーン
と進めたいと思います。

写真製作中に撮っていたものから選んで掲載しますが、
説明用に適切な写真がなければ追加撮影も辞さない覚悟
(そんな大した事ではありませんが)。
でも既に切断したり、削ったりした部品はあきらめましょう。


股関節接合面を角度を変えて削り、
差し込み穴を拡大してそこにエポキシパテを充填すれば…
出来ました

赤いハッチング部を削除して取り付け角度変更



膝関節左脚用のものは2つの複製品を使って、このように2分割して整形

加工よりも説明のほうが大変!

足首目立つ下側オリジナル部品(ベージュ色)上側複製品(白色)とします。
やり方は膝関節と同じです。

地味な変更ですが足裏の均等な接地が大切なのはバレエと同じ


はちょっと足首への取り付け角度を変えて接合部を整形する必要がありますが、ちょっとした改造で済みそうです。(まだやってません)

以上の部品を仮組み立てしたらこんなにポーズが変わりました。
なかなかいいですね。

変更前も確かにカッコいいんですけどね。
さすがに脛のスカートみたいなのが干渉して、
左足のかかとは右足かかとの真後ろまではいかなかったが、今回はこれでいきましょう。
(ちなみにこの足の着き方はバレエではドゥミ)



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