12/10 日記

卒業論文も無事提出できた。あとは卒業までの3ヶ月を遊んだりバイトしたりして過ごす予定。

卒業を待つだけの期間、ていうのは、私の中ではすごく貴重で、大切なものだ。

中学3年生の頃だったと思う。受験も終わって、学校に行って授業は受けるけどテストはもう無い……みたいな、正直学校に行く意味はあんまり無い期間があった。部活も引退しているから、6時間目が終わったらまっすぐおうちに帰る。

その頃、私は学区外通学をしていて、毎日モノレールを使って中学校と自宅を往復していた。帰り、天気が良いと夕焼けの空が車窓いっぱいに広がっているのが見えて、それを眺めながら電車に揺られるのが好きだった。

いつだったか忘れたけど、あるときふと、夕日をみながらああいまは穏やかなんだなぁ、ってぼんやり思ったことがあった。だって今まで夕焼けをじっくり見たりとかなかった。大体英単語帳とにらめっこしてたから。それで、受験とか部活とか、「しなくちゃいけないこと」から自分は解放されたんだ、すごく貴重な時間を今過ごしているんだってことに気付いて、学校でするお絵かきとか、友達とのおしゃべりとか、なんかそういうの、全部丁寧に、意識的にこなすようになった。

高校3年生のときも同じ。わたし、高校が、高校生という瞬間が好きだったから、少しでも覚えておけるよう、教室の写真を片っ端から撮った。高校生らしいこと、今しかできない事を少しでも多く自分の体に残しておきたくて、学校サボってディズニー行ったりとか、放課後食べ放題行ったりとか、カラオケしたりとか、とにかくいろいろな楽しいことを、やっぱり意識的に、丁寧にやっていたと思う。

卒業前のこの期間こそ、自由ってやつなんだろうなぁって思う。

1月の試験を終えれば、また私に「卒業までの無味な時間」がやってくる。すごくあまやかで穏やかな期間。とてもすき。わたし、中学も高校も大学もやり直したくないけど、それぞれの卒業までの期間だったら、何回だって過ごしたいなぁ。




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