マガジンのカバー画像

ケッコーキカク

122
面白い企画へのアイデア備忘録
運営しているクリエイター

2019年1月の記事一覧

#30 逢いたくてFULL得る

「ザイオンス効果」ってご存知でしょうか? 簡単に言うと、「同じ人や物に接する回数が増えるほど、その対象に対して好印象を持つようになる効果」のことです。効果名の由来は、1968年にこの考えを提唱した、アメリカの心理学者ロバート・ザイオンスから。 さらにもうひとつ「アイキャッチ効果」。人物の顔画像には、人の目線を向けさせる効果があります。百貨店やスーパーの売場へ行くと、タレントやモデルの顔写真が入った、POP類をたくさん目にすることができると思います。これらは来店したユーザー

#29 映画「刀剣乱舞」を観て2.5次元を思う

週末、奥さんに誘われるままに「刀剣乱舞」の映画を観に行ってきました。ターゲットは女性向けの映画なので、不安もありましたが、「歴史をなぞった特撮」だと割り切って観れば楽しめる内容でした。 ツッコミどころはたくさんありましたが、それを言うのは野暮ってヤツですね。配役マニアとしては、審神者(さにわ)役に堀内正美氏を配していたのは素晴らしい。個人的に日本の俳優さんの中で、公家役をやらせたら右に出る者はいないと思います。 「刀剣乱舞」とは?簡単に説明すると、名だたる日本刀の設定を元

#28 尖ったデザイン△

人は元来、鋭角な細く尖った部分のあるモノより、曲線を描く丸みを帯びたモノを好む傾向にあると言われています。鋭角な尖った部分のあるモノは脳内の恐怖感を司る領域を刺激します。 この傾向は地球に人類が誕生してから、脅威検出の一形態として発達し、人類の先祖たちが危険な植物や動物や物体の存在を反射的に見抜くのに役立ったと考えられています。 このバイアスを広告・デザインに当てはめて考えてみると、鋭角な図形を使ったデザインはユーザーが恐怖を感じてしまうと思われるかもしれません。しかし逆

#27 鶴の一声、鶴の一杯

note公式のお題企画「#大人になったものだ」でひとつ書いてみようと思います。新潟出身てのもありますが、やはり自分も大人になったなぁ感じたときと言えば、日本酒を嗜めるようになった時。 新潟県は全国でも知られる酒どころ。毎年3月に新潟市で開催される「酒の陣」は開催期間中二日間で14万人の来場を誇ります。今年は3月9日、10日に開催されます。 私もほぼ毎年行っています。行ったことがない方は是非体感して欲しいです。数万人が全員酔っ払っている会場…。想像できますか? 新潟のお酒

#26 兵糧丸

昔からよく思うのですが、仕事中に無音で食べられる煎餅が発売にならないかなぁと。ぬれ煎餅が一番近いには近いのですが、柔らかくて歯にくっつかないのがいい。なかなか実現は難しいでしょうか。 デスクワーク中に、咀嚼音を気にせず食べられるものといえば、チョコレート、キャラメル、キャンディ、グミなど、そのほとんどが甘味です。しかしながらやっぱり塩味のものも気軽に食べたい。 「塩なめろよ」と言われるかもしれません。実際UHA味覚党の製品で「忍者めし」なる、塩味のグミが発売になっていたり

#25 5GでNo Delay生活

先日ACCの受賞作品発表会に行ってきました。 この「ACC TOKYO CREATIVITY AWARDS」はテレビ、ラジオCMをはじめ様々なクリエイティブを対象としたアワードで、この発表会は言うなれば、昨年1年間で評価の高かったCMを一挙に観ることができるいい機会なのです。入場無料だし♪新潟会場は毎年年明けの第2週の土曜日開催で、私は毎年観に行っています。 今回約2時間半にわたり観た受賞作品の中では、docomo×Perfumeのコラボレーションプロジェクト「FUTUR

#24 未確認味覚

本日20日はイオンデー。てなわけでイオンへ行ってきました。毎度1Fの食品売り場へ行くと思うことがあります。単純にこれだけの物量すごいなと。よくこれだけの製品集められるものだと。 でもそれだけじゃありません。これだけ多くの種類の商品群なのに、自分がだいたいほとんどの商品についてどのような味か想像出来ることに気づきました。 お馴染みの商品から新商品まで、生鮮食品から、加工食品、お菓子、調味料などなど。商品棚を見渡しても、ある程度はどれがどんな味がするものなのか予想が出来てしま

#23 フリーミアム

今回のタイトル「フリーミアム(Freemium)」は、Free(無料)とPremium(高価)を合せた造語です。 フリーミアム(Freemium)とは、基本的なサービスや製品を無料で提供し、さらに高度な機能や特別な機能について料金を課金する仕組みのビジネスモデルである。(Wikipediaより抜粋) 「課金」という言葉から、まず思い浮かべるのがスマホゲームかもしれませんね。このモデルはどこまで無料にして、どこから有料にするのかというさじ加減が、その勝敗を決めると言われてい

#22 寒ぃー・デーヴィスJr.

ダジャレを言うのは誰じゃ? 私だ。 世に言う「親父ギャグ」とは世間から馬鹿にされがちです。しかしながら、脳科学者の茂木健一郎先生もTVなどで仰ってますが、「親父ギャグ」は非常に高度な連想記憶を要するので、脳が鍛えられてボケ防止にも最適だそうです。 現在季節は冬です。新潟市は朝から雪がうっすら積もっています。最近特に寒さが厳しくなってきており、出かける際に外へ出たとき思わず「寒ぃーっ!」とか「寒ぇーっ!」と言ってしまうこともあるかと思います。こんなときに思わず親父ギャグが

#21 日本の食とオノマトペ

今回は「オノマトペ」について書いてみようと思います。「オノマトペ」とは、自然界の音・声、物事の状態や動きなどを音(おん)で象徴的に表した語、音象徴語です。擬音語・擬声語・擬態語などのことを指します。 動物の鳴き声であるワンワンやニャーニャー、コケコッコーはもちろん、ドキドキ、ガンガン、ビュンビュン、バリバリなど挙げればキリがありません。 この「オノマトペ」は欧米などに比べると日本は大変多いと言われています。その理由は、日本語の音節が多言語よりも極めて少ないからという説や、

#19 ミラーニューロン

早速ですが今回のタイトルにもなっている、「ミラーニューロン」ってご存知でしょうか。「共感細胞」とか、「ものまね細胞」と言われたりもするやつです。この細胞が脳の中にあるおかげで、我々は他人に同情したり、喜怒哀楽を共にできたりするらしいです。 もちろんこれは、デザインやマーケットを考える際にも気にかけるべきファクターです。仕事上で製品のネーミングを考える機会があるのですが、この時にこの「ミラーニューロン」を意識します。「ミラーニューロン」を意識して、ネーミングを考えるとこういう

#18 ソダネーソーデスネー

昨年の話になるのですが、ユーキャンの「新語・流行語大賞」の2018年の年間大賞に選ばれた、ロコ・ソラーレの「そだねー」。もう説明する必要はないかと思います。この言葉が流行った時期は、そこらじゅうの人たちが「そだねー」と相槌を打ってました。 ちょっと毛色が変わるかもしれませんが、以前から思っていたことがあります。スポーツ選手に限らずインタビューでよくリポーターの問いかけに対して、一言目に「そうですね」ととりあえず言う人が多過ぎませんか? これ禁止にできないのかな。 バラエ

#17 デジタル110

さて今日は1月10日です。なので1月10日にしか書けないことなど。 その昔実家が新車を買うことになったときのこと。せっかくだから希望ナンバーにしようということになり、父親が登録してきたナンバーが「110」でした。私は初見「110番にしておけば、車上荒らし等の犯罪から免れそう」だからかなと思いました。しかし父親が言ったその理由はもっと単純で、「伊藤(110)だから」というものでした。それを聞いたとき私は、これまでずっと伊藤でやってきたのに、何故それを真っ先に思いつかなかったの

#16 「カッコいい」の向こう側

カッコいい人は老若男女、国籍を問わず世の中にたくさんいます。そんななかでも、いわゆる男も惚れるカッコいい男性っていますよね。 まったく私個人の意見なんですが、その「カッコよさ」のバロメーターって、左右に伸びる棒状のものではなくて、円状と言うか環状なのではないかと思うのです(下図参照)。 つまり、本当に「カッコいい」ってことは、一歩間違えればカッコわるくなってしまうもので、「カッコいい」を極めるには、どうしようもなく「カッコわるい」に近づきつつ、その一線を越えてはいけないも