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この苦味こそ、持ち味です

5月8日の記念日【ゴーヤーの日】
JAおきなわさんと沖縄県が1997年に制定した記念日。日付は「5(ゴー)8(ヤー)」と読む語呂合わせと、5月からゴーヤーの出荷が増えることからだということです。

幼い頃祖父が、ゴーヤーを刺身で食べていたのを、ちょこっともらってあまりの苦みに逃げ出したのが、ゴーヤーと出会った最初の思い出。あの頃祖父はゴーヤの―ことを「苦瓜(にがうり)」と呼んでいたので、それからだいぶ大きくなるまで、ゴーヤーのことはにがうりと読んで生きていました。

大学時代おきなわから出てきていた学友に「ゴーヤーチャンプルー」を振舞ってもらった時に、にがうりのことをゴーヤーと呼ぶんだと知って、それ以降はゴーヤーと呼ぶようになりました。ちょうどそのころNHKの朝ドラでちゅらさんが流行っていたので、ゴーヤーという野菜の認知も一気に広がったように感じていました。

学校で働き出して、まさか給食にもゴーヤーが出るなんてびっくりだと思いながら、ゴーヤーチャンプルーを口にすると、やっぱりこの独特の苦みは完食するのには難敵で。卵やソーセージ(働いている町の給食ではスパムの代用でソーセージでした)と一緒に口に運びながら頑張って食べていると、子ども達もじーっとこちらを見て、ぱくっと口に入れて…にがーい顔で頑張る、みたいな感じで、みんなで食べたこともありました。その後給食で出るゴーヤーチャンプルーは年々苦みが薄くなり、栄養教諭さんや調理師さんたちの工夫に、尊敬の気持ちを持ったものです。

苦くないゴーヤーで、沖縄メニューも楽しめる給食などの工夫もあり、ゴーヤーは夏に味わう野菜としての定着しているように、肌感としては感じます。

口に入れた瞬間に、にがーい顔になるけど、その後爽やかなすっきり感を口に運んでくれるゴーヤーの味を、夏になると恋しくなるのは、体もこの味が気に入っていると言う事なのかなぁと思います。

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