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プロジェクト終了から始まる〇〇[20240412]


私も若い頃には、プロジェクト屋として多くのPJをマネジメントをした。

失敗続きで、毎度毎度反省することばかりだったが、システムがカットオーバーされて特に大きな問題も無く稼働し始めると本当に感無量だった。

そして、その直後の「打上げ!」は楽しかった。

「カンパーイ!」と、苦労した仲間達との一杯は格別だ。

大体の場合やり残し案件がいくらか残るのだが、それはそれとして一区切りついた後の打上げは格別である。

殆どのプロジェクト屋は、ここで「おしまい」となり次のPJに移っていくのだろうが、ここから情シスが活躍するフィールドが存在する。

そのフィールドとは、システムが稼働し始めると「ビジネス面のベネフィットが実現化」していく過程である。

情シス部門には、その進捗をビジネス現場とともに「しっかりと見届けて欲しい」のである。

想定通りなのか、否か。

「否」ならばその理由・原因は何か?

キャッチアップ可能なのか?

もちろん、はっきりしない原因もあろうが、これをビジネス・フロントと一緒に追いかけることで、次のシステム投資の際に役立つのだ。

情シスは、システムの開発をしてリリースをしたら後は運用に乗せるだけではない。

経営体が一番期待しているのはシステム稼働ではなく「ビジネスベネフィットの実現化」なのである。

このことを忘れてはならない。

経営体が「ITは難しくてわからない」と言うことがあるが、自社ビジネスとは関係のないITフィールドの話ばかり情シスがするからだ。

確かに道具立てはITかもしれないが、経営者の期待はそこには無い。

「ビジネスベネフィットの実現化」を現場と一緒になって実現することでビジネスの最前線で何が起きているのかを目の当たりに出来る。

「ビジネスを理解していないIT」と揶揄されることが多い中、この経験は何よりも役立つのだ。

プロジェクト屋の「真の仕事」は、プロジェクト終了後から始まると私は考えている。

合同会社タッチコア 小西一有

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