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ITマネジメントに人気が無い理由についてMicrosoft Copilotに聞いてみた‐3[20240425]


ITマネジメントに人気が無い理由についてMicrosoft Copilotに聞いてみた。
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「スキルと教育の不足」
・ITマネジメントを担当する人々は、IT技術の知識と経験を持っている必要があります。しかし、スキルの不足や適切な教育が受けられていない場合、業務の効率化やセキュリティの強化が難しいことがあります。
・ITマネジメントのポジションに就くためには、適切なスキルを身につけることが重要です。
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まずは、前者の回答についてコメントしたい。

日本において「ITマネジメント」に関するスキル不足状況には目を見張るモノがある。

IMD国際デジタル競争力ランキング第32位の実力だ。

このランキングはITマネジメントの問題なの?

そう疑問をもつ方もいると思うが、答えは「Strong Yes」である。

ITデリバリー能力も褒められたものでは無いが、さすがに32位ということは無いように思う。

ITマネジメント領域が足を引っ張っているのである。

・ITマネジメントは、企業に最適なIT環境を構築し、安全に維持する役割を果たします~ITの認識の問題について、こうCopilotは回答している。

これはITデリバリーの話ではない。

経営者やITを総合的にマネジメントする人物が、教育されていないから全く理解出来ないのである。

「そんなこと、何処で教えているのだ!何大学の何学部!?」

そうご質問をいただくかもしれないが、実は、この質問は的を射ている。

私の知る限り何処の大学でも教えていない。

東海大学専門職大学院で私が教鞭を執っていた時は、触りを教えていたが、当時の研究科長は「こういうこと(ITマネジメント領域)を教えていると聞いたことがない」と言っていた。

何故、教えないのか?

ITは理系の領域で、理系の先生には興味が無い「マネジメント領域」の話だからだ。

更に最悪なことがある。

教育機関でIT実務を学生に教えるためにITベンダーの偉い人を教員としてスカウトする事が多い。

しかし、ITベンダーこそITマネジメント領域のことは全く知らない。

日本の教育機関では教える(られる)人がいないのだ。

失われた30年によって、この傾向はますます強くなり、失ってしまった40年に確実に向かっている。

失っているのは「生成AI」とか「自動運転技術」とかではなく、マネジメントなのだ。

日本企業は稚拙な経営者によって滅んでゆく。

Copilotの回答、後者の通りだ。

・ITマネジメントのポジションに就くためには、適切なスキルを身につけることが重要です。

テクノロジに乗り遅れるのも問題ではあるが、大問題はマネジメントが稚拙なことだ。

学びが足りないのである。

しかし、40年前(失われた30年より前)に比べると学ぶべき事が増えている。

何故なら40年分の発見と進展があるからだ。

「40年前に経営学部を卒業したが、もう一回過去の教科書を取り出して…」

これはやっても全く意味がない。

少なくとも海外で2000年以降に出版された経営学の書籍を参考にしなければ役には立たない。

ちなみに、ハーバードビジネスレビューで海外の記事を翻訳したものをスラスラ読めるだろうか!?

翻訳品質の問題もあろうが、スラスラ読めない理由は「勉強不足」だからだ。上手く咀嚼できるようになるには、勉強(トレーニング)が必要だ。

経営者の双肩には多くの人の運命が乗っかっている。

今更と恥ずかしがらないで、弊社にご相談いただきたい。

合同会社タッチコア 小西一有

経営者だからこそ「気づき」が必要なのです


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