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ITマネジメントに人気が無い理由についてMicrosoft Copilotに聞いてみた‐2[20240424]


ITマネジメントに人気が無い理由についてMicrosoft Copilotに聞いてみた。

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「組織文化とトップの意識」

・日本の組織文化は、従来ヒエラルキー型であり、新しいアプローチや変化に対する抵抗がある。ITマネジメントは変革を促進する役割を果たすため、この文化と相容れない。

・経営陣の意識が変わらない限り、ITマネジメントの推進はむずかしいことがある。
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まずは、前者の回答についてコメントをしたい。

ITマネジメント領域が海外で著しく発展したのが2000年以降なのだが、日本ではその頃「失われた30年の最盛期」で「何も知らない」「何も考えない」「何もしない」を決め込んでいた時代だった。

海外でITマネジメント領域が発展していることすら知らないし、ITとはデリバリするものだと考えていたし、機械化による省力化・合理化・規格化程度の価値しか見出さなかった。

海外ではこの時期に既に「ビジネスプロセス」の概念が完成しコンセンサスが取れていた。

日本では、ビジネスプロセスとは「業務手順」そのものだと吹聴する輩ばかりで嫌になる。

それが若い人ならきちんと教えてあげたいのだが、既に良いお年になり導く立場の方々ばかりなので閉口してしまう。

こうして色々と考えると「価値」についての考え方が日本では全般的に稚拙だと言わざるを得ない。本当に残念である。

ITの変革なんてたかだか機械化だろと「これもあれも、それも自動化して!」と便利屋程度にITを見ているからDXと言っても機械化しか出来ないのだ。

ITベンダーにとっては、とっても都合が良い世の中が出来上がっている。

ユーザー企業が価値変革を検討し始めたら、手っ取り早いIT開発をしなくなるので「儲からない」のである。

ITベンダーは、たくさんの人員を抱えているので「とにかく開発したくて仕方ない」し「可能ならば頭を使わない案件カモーンヌ!」だ。

世の中が上手く回っているように見えるだろうか?

ならばDXの好例が日本から生まれてこないのは何故か?

さて後者の回答について少し触れたい。

・経営陣の意識が変わらない限り、ITマネジメントの推進はむずかしいことがある。

先述のように「失われた30年」で身に染みついた「何も知らない」「何も考えない」「何もしない」という行動様式の中を這い上がってきた経営者だから当然何もしない。

過去30年で自分が見てきたITプロジェクトが「正」だからITマネジメントはアウトオブ眼中なのである。

断言するが、日本企業は稚拙な経営者によって滅んでゆく。

デジタル時代に入って久しいが、日本からは好例が殆ど生まれていない。

その原因は、ITマネジメントを真面目に勉強していないことに起因しているのだ。

合同会社タッチコア 小西一有


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