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お葬式・直葬と火葬式の違いとは?費用や流れの違いを解説


こんにちは、茨城県水戸市の葬儀社『橙縁社(とうえんしゃ)』です。



近年、『直葬』や『火葬式』を選択する人が増えてきました。

儀式を省き、より簡素化された所が、今の時代の風潮や経済状況などにより、ニーズが高まってきていると、現場で対応する立場としても強く感じるところです。



そんなニーズが高まっている『直葬』や、『火葬式』ですが、その違いを皆さん理解していますか?



そこで第三回の今回は、『直葬』と『火葬式』の違いを含め、費用や流れを紹介していきます。



お葬式・直葬と火葬式の違いとは?費用や流れの違いを解説

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時代の流れと共に、選択される率が上がってきている『直葬』や『火葬式』。

その違いは、実は正式にはありません。。。



まぁ、葬儀屋が作った造語といった感じでしょう。。。



しかし、日々葬儀に携わる我々としては、『直葬』と『火葬式』を別の物として分け、皆さんに提供しています。



火葬式とは?

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『直葬』と違い、式という言葉が入っています

つまり、儀式な訳です!!



火葬のみを行う『火葬式』や『直葬』を選択する理由としては、

・故人の意思を尊重

・経済的な理由で費用を抑えたい

以上の2つのケースがほとんどです。



火葬のみしか行わないため、あまりのあっけなさに、後々の後悔や、申し訳ないという気持ちを引きずるケースもよくあります。



そこで、火葬のみだとしても、儀式として行い、遺族の思いを少しでも形に表したものが『火葬式』だと、我々は考えています。



実際、火葬式は何を儀式としてするの?

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では、『直葬』と違い、儀式とするために、何をしているのでしょうか?



もちろん、追加費用が発生する内容ですが、だいぶ儀式的になり、気持ちを少しでも形にできます。

・ラストメイク(エンゼルケア)

・白装束(旅の衣装)に着せ替え

・住職からの火葬経

・お別れ花や遺留品を贈呈

・葬儀社に式として司会、進行をしてもらう



*地域の火葬場によって、見送り時間や、規制があるため、断られる場合もあります



ラストメイク(エンゼルケア)

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俗にいう『死に化粧』ですね。

実は、この『ラストメイク』をするだけで、故人に対しての思いが大きく変わります。



『直葬』の場合ご遺体は、亡くなったそのままの状態で、棺に納めます。

・口が開いたまま

・目が開いたまま

・ちょっと言えないような状態

などなど、生前とはかなり違う状態になっています。



病院や施設などで、ラストメイク(エンゼルケア)をしてくれる所もありますが、それは各施設ごとの考え方です。

そのため基本的には、ラストメイクはしてもらえないものだと考えて下さい。



『少しでも綺麗な姿で送り出してあげたい』

そんな気持ちがあるのであれば、ラストメイクは是非してあげたいものです。



しかし葬儀社によっては、

・ラストメイクが自分達でできない

・専門家に頼んでいる

といったケースもあるので、できるかどうか、費用はいくら掛かるのかを、事前に聞いておきましょう。



白装束(旅の衣装)に着せ替え

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この白装束への着せ替えは、宗派の考え方はもちろん、故人や遺族の考えによるため、必ず必要な訳ではありません

しかし、仏式(寺院)で宗派の考えに問題がなければ、旅の衣装に着せ替えすることで、儀式として執り行った感じになります。



また、本来であれば、遺族の手を借りて着せ替えをしていきます。

故人の身の回りの世話をすることで、思いを伝える時間になります。



*細かな内容は、また次回説明します。



住職からの火葬経

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住職にお願いして、火葬炉の前でお経を読んで頂く、それが『火葬経』です。

『火葬経』をあげて頂くだけでも、儀式として成立してしまうのではないかと思えるほど、厳かな雰囲気となり、送り出しの場となります。



しかし、宗派の考え方はもちろん、各お寺によっても考え方は違います。

そのため、『火葬経』だけでは無理なケースもあるのです。



そして、神道(神社)の場合、よりハードルは高くなります。



まずは、お寺に相談して、『火葬経』のみが可能か、ご自分で確認が必要です。

また、デリケートな問題なため、葬儀社が関与しずらい内容ですが、一度相談してみるのも良いでしょう。



お別れ花や遺留品を贈呈

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生前故人の思い出の品や、遺族が持たせてあげたい物を、棺に入れてあげます。

この時に、『お別れ花』も一緒に入れて欲しいものです。



故人の顔周りや、体を埋め尽くすように、お花を手向けて差し上げます。



故人の体に触れたり、花を手向けながら言葉をかけてあげたり。

この別れの時間があるか、ないかでは天と地ほどの差があります



お別れの時間をしっかり作ることで、儀式として成立します。

私個人としては、『火葬式』として儀式にするために、もっとも重要な要素だと考えています。



葬儀社に式として司会、進行をしてもらう

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この内容は、できる葬儀社とできない葬儀社がいることでしょう。



本来、通夜や葬儀・告別式を行う場合、式を進行するために司会者がいます。



『直葬』ではなく、一つの儀式として『火葬式』を行うのであれば、短い時間でも司会進行をしてもらうのが、一つの手だと思います。



直葬とは


『直葬』とは、病院や施設から、直接火葬場に移動し、火葬のみを行うことをいいます。



詳しい内容はこちらをどうぞ

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最後に

今回は、『直葬』と『火葬式』の違いを紹介しました。


記事でも触れたように、正式な違いはありません


しかし、『火葬式』として儀式にすることで、

『ちゃんと送り出してあげれた』

と、後々の後悔もなく、遺族の方の気持ちが落ち着く可能性も増します。


人には人の色々な事情があります。

更に、時代の変化と共に、選択肢が増えることは喜ばしいことであり、歓迎しています。


しかし、安直な考えで、

『安いから』

『簡単だから』

ではなく、しっかり儀式として、故人を送り出してあげたいものです。





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