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【感想】TOUGH外伝 龍を継ぐ男 BATTLE.362 不屈の男

今週のプレボはつけ麵特集やっててタフ以外も有益でしたね。
(異常つけ麵愛者)


◆前回までのあらすじ

ついに佳境に入ったホワイト・ナイト・バトル第3試合。対戦相手のサーシャはレフリーの薬によってスイート・デビル・ベイビーとしての真の姿へ覚醒。これまでを上回るパワーとスピードで攻め立てられる龍星だが、攻撃の隙をついて寝技からの膝十字固めでサーシャの右ひざ靭帯を破壊。勝負あったかに思われたが…!?


◆不屈の男

司会「悪魔に"膝十字固め"だあっ」
龍星は暴走状態のサーシャに対して寝技からの膝十字固めを敢行。完全にキマった関節技は右ひざ靭帯を破壊した。ボクサー出身あがりのサーシャは顔面への攻撃には慣れているが、足への攻撃の免疫はなく、この痛みと恐怖には耐えられない模様。これで戦闘不能か……!?

これ絶対再起動パターンっスね。
タフにおいて靭帯破壊は戦闘続行なんだ、痛いだろうが仕方ないんだ。

サーシャはボクサー出身らしいけど、10歳の惨劇→少年だからなんやかんやあって罪には問われず→ボクサー→再び犯罪→服役の経歴なんかな?
ふうん、ヨシフが語った「過去に3人殺った」発言はあくまで過去の犯罪の一つという事か(このあたり時系列がよく分からないのん)。

熹一は龍星の勝利を確信し自身の試合の準備をしようとするが……、
龍星「え?た…立てるんですか」
熹一「おいおい 膝の痛みはないんか?」

なんとサーシャは膝靭帯を破壊されても雄叫びをあげながら立ち上がってきた。スイート・デビル・ベイビーとして生まれた身体は痛覚を麻痺させ、靭帯断裂の痛みもかすり傷扱いだった。

や……やっぱりね……。
でもこれで戦闘能力はほとんど失ったよね。致命的な損傷を負っても立ち上がる戦法は負けフラグ。鬼龍おじさんやボリスが体現しているんだ。

あと、ここの「え?た…立てるんですか」はスレ乱立時に使えそうっスね。


◆腹の探り合い

鬼龍「スイート・デビルの影響か?痛覚がないから靭帯を損傷しても闘い続ける」
これもR国の合成麻薬"スイート・デビル(悪魔の優しさ)"の影響かと問う鬼龍。しかも、現在進行形でR国はU国侵攻の兵士たちにクスリ(覚せい剤)を与え、さながらゾンビ兵として運用していることがヨシフの口から語られる。

なんか現実でも似たようなことしている国がいるらしいっスね…。
訓練不足の兵士も投入しているから無敵(無敵とは言っていない)エンチャント・ソルジャーで人海戦術できるのは独裁国家の強みなんだ。

R国に人権ないのん?

独裁国家の人命は軽いと皮肉を言う鬼龍だが、
ヨシフ「否定はしない だがこれだけは覚えていて欲しい 君の命も例外ではないということだ」
鬼龍「フンッ 少なくともTHAAD※以上の価値はあるぜ」

※ユニットコスト1000億円のミサイル

昔、米国の報酬に対して俺はトマホーク・ミサイル1発分(=1億)より安いのか?と言っていたけど、今は1000億かぁ…インフレしたなぁ(しみじみ)。

……怒らないでくださいね。
あの時より劣化した鬼龍おじさんの価値が1000倍に膨れ上がるわけないじゃないですか。鬼龍おじさんの500億追加しても足りないーよ。

ヨシフも内心「(思いあがるなよチンカス)」って思ってそうなんだ。
いつまでも若い頃の感覚のままでいる老人みたいで、いやーキツいっス。

鬼龍=THAAD=動物園のゴリラ。
ちなみに動物園のゴリラ一頭の仕入れ価格がだいたい1億くらいなので、トマホーク・ミサイル1発分換算だと割といいところついてるね。


◆一瞬即発

ヨシフに対して鬼龍は自信満々に「この距離ならお前の顔を一撃で消滅させられる」と挑発するが、すでに会場には狙撃部隊が配備されており(観客席に堂々とスナイパーが構えてるんスけど、いいんスかこれ?)、何か不審な動きをすればいつでも鬼龍の命を奪うことができる状態だった。
鬼龍「俺の一撃か?銃弾で蜂の巣か?試してみるかい?」

なんか鬼龍おじさんの口調おかしくないっスか?
「それって病気だから~」もそうだけど、最近の鬼龍おじさんの口調安定しないなぁ…。リカルドも急にタメ口キャラになったし。

ヨシフおじさんも狙撃班配置でイキってるけど、
"弾丸すべり"の存在知らないのん?
(まぁ今の鬼龍は普通に失敗しそうなんやけどな ブヘヘヘへ)

ゲルマノヴィチ博士から米国と深いパイプを持つ悪魔王子の後見人として紹介されたが、まだ完全には信用していないとヨシフは鬼龍に疑いの目。それに対して鬼龍も、
鬼龍「こっちも同じよ 日本人でR国と信頼を築こうなんて歴史を知らん馬鹿がやることよ」
と一瞬即発の雰囲気。

Q. J国とR国両方を愚弄するのはルールで禁止スよね。

A. 猿渡先生はルール無用だろ。

まぁ 領土関係で金だけ取られたり、R国とは昔から色々とあるからね…色々と…。

今回でヨシフと鬼龍が決してお友達関係でないことが明白になったけど、この章での鬼龍の対戦相手はヨシフになるんかな?
まだゲルマノヴィチ博士が信用されているみたいだし、あのオッサンも結構擬態うまいな。なんで鬼龍に愛人いることバレたんだよ。


◆決着!? そして涙…

龍星「もうやめましょう レフリー止めてください」
一方、リング上で龍星はレフリーに対して試合終了を促していた。いくら痛みを感じないとは言え、膝が壊れて踏ん張りが効かず、攻撃力が半減したサーシャではもう自分に勝てないとの判断だった。
しかし、主催側の人間であるレフリーは無慈悲にも試合再開をコール。再びがサーシャが龍星に襲い掛かる。

両ひざを破壊したオーエン・スミスにとどめの破心掌を打った龍星どこへ!!
バスターズ戦あたりまではエグい追撃してたのに最近の龍星はほんと優しくなったな。
そら鬼龍も甘くなったって見限るわ(主人公としては正しいが)。

龍星は大ぶりの攻撃を眼帯をかすめながらも躱し、やむを得なく放ったアッパーがサーシャの顎を捉える。
司会「龍星の拳が天を突きあげるッ 脳震盪だあっ」
脳が激しく揺らされ、一過性の意識障害…脳震盪を起こす。だが、その時サーシャの目に涙が…!?

マ?もしかしてこの脳震盪から過去の回想始まるパターン?
これでサーシャとの闘いと通じてR国の悲惨な現状を知り、今のところ(まったく)因縁のない"あの男"と闘う理由付けになるのかな。

あと描写的に普通のアッパーに見えるから精髄破滅拳ではないっぽいね。
よし、クリーンな闘い有言実行。

◆涙の訳は…!? ← 本来の人格の涙とかかな?今は人格変換現象で"悪魔"になっているわけだし。
次号、さらなるドラマが…!! ← 龍継は漫画でありながら筋書きが存在しないリアルさが売りなんだぜ。


◆まとめ

サーシャでこんなに哀しき過去ポイント消費したら、この先のキー坊VSルスラン戦はどうするつもりなんですかね?瞬殺かな?
この流れだと思ってたよりホワイト・ナイト・バトル編はパッパと終わりそう。強さ的にもドラゴン・ラッシュ編の野蛮人共より1ランク下がる奴らばっかりだし、これでキー坊がアホほど苦戦したらどうしよう。

来週はサーシャの回想→決着で終わりでしょ。


◆次号予告

次のプレボNo.6は1月22日月曜日です。
2月19日に「TOUGH 龍を継ぐ男 30」発売予定です。
今度こそ表紙か裏表紙に"あの男"出ろ!!


出典:猿渡哲也『TOUGH外伝 龍を継ぐ男』第362話