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【感想】TOUGH外伝 龍を継ぐ男 BATTLE.370 バルディッシュ

インテリジェント・デバイスかな?
今週も「TOUGH外伝 龍を継ぐ男」リリカルマジカル頑張ります!


◆前回までのあらすじ

波乱に満ちた第8試合。数々の不正に苦しめられた熹一だが、灘の返し技によって何とか逆転勝利に終わった。そして、ついに熹一と龍星を今回のホワイト・ナイト・バトルへ参加させた米国特命捜査官スタンプ・ハウアーの出番が回ってきた。彼の目的は逃亡したガルシア11号(悪魔王子)の確保であるが……国威発揚のためにスタンプ(米国)をユーリに倒させようとする主催者側の暗躍、悪魔王子の影、スタンプの狙い、それぞれの思惑が渦巻く第9試合が開始!?
(熹一と龍星もう帰国していいよな?)


◆国の威信をかけた闘い

ホワイト・ナイト・バトルは西側選手にとって完全アウェー。会場には観客の"殺せブーイング"が響き渡っていた。しかも相手はアメリカ人のスタンプということもあり、今回は日本人である熹一と龍星の時より激しいブーイングだった。
普通なら萎縮してしまう状況だがスタンプは意に介さずブーイングのリズムに乗って踊り、逆に観客を煽っていた。
龍星「スタンプさんは本当に素人なんですか メンタル強すぎです」

観客の猿民度は今に始まったことじゃないけどやっぱ野蛮っスね、R国民は。でもブーイングされまくってるのにスタンプがめっちゃニヤニヤしながらリズムに乗ってて草なんだよね。麻薬王の時も「ほんとアホですねぇ」とか煽りまくってたし、こいついい性格してるわ。
前回「最強の素人」と鬼龍に言われていて古武術の免許皆伝設定どこいった?と思ったけど、龍星の発言から競技格闘家じゃないから素人ってことなんスね。それなら龍星も一応素人か……。

スタンプ「"殺せコール"なんて…モチベーションあがっちゃうよね」←余裕あり過ぎるだろ……。
目の前でシャドー・ボクシングをして挑発するスタンプ、無表情のままのユーリ……ついに試合開始のゴングが鳴る。

シャドー・ボクシング!?いかん!
※タフにおいて相手の前でシャドー・ボクシングしたキャラは大体負ける。
読んでた時このシャドボで急にスタンプが負ける気がしてきましたよ。


◆バルディッシュ

ヨシフ「ユーリのローキックは"バルディッシュ"よ」
鬼龍「"バルディッシュ"?」

ユーリのローキックは東欧の古来より伝わる"長柄の戦斧"に例えられ、それは"蹴るッ"というより"斬るッ"感覚に近く、人間の骨を一刀両断する"バルディッシュ"の斬撃と恐れられていた。

なんでR国選手のローキックがロシア(東ヨーロッパ)発祥の武器に例えられるんや?あっ…ふ~ん(察し)
あと、ここの鬼龍おじさんがちょっとマヌケに見える。おじさんこういうの詳しそうだけど。多分いきなりバルディッシュとかヨシフおじさんが言いだしたから「"バルディッシュ"?(なんでコイツ唐突に戦斧の話なんかし始めたんだ?)」って復唱しただけだと考えられる。

バルディッシュのイメージと共にユーリのローキックがスタンプの膝に斬りつけられるが……ギリギリで脚を引き、狙いすました一撃は虚空を切り裂いた。
熹一「あっぶなーっ」
龍星「あのローはカットするより射程圏外にステップ・バックしたほうがリスキーじゃない」

直撃を避けたスタンプに安堵する熹一(めちゃくちゃ親身に応援するやん)だが、龍星は少しでもあのローキックが掠っただけでスタンプ得意のステップワークに影響が出ると冷静に考察していた。そして、ローキックを警戒して射程圏外にステップ・バックを繰り返すスタンプに再びブーイングの嵐。

ユーリつよない?
スタンプって過去に悪魔王子ボコって負傷してるとはいえ熹一相手でも被弾ゼロで闘ったキャラなんですけど。明らかにサーシャやルスランより強いーよ。ユーリがテルモピュライ・チーム・コンバットに出たら700勝では済まないんじゃない?


◆スタンプの狙い

ローキックの射程圏外から隙をついて前に踏み込みジャブを浴びせるスタンプだが、
スタンプ「あらーっ ちょっと踏み込みが足りなかったかなあ」
ステップ・バックから踏み込みでは威力が足りず決定打にならない。そのままユーリが反撃のアッパーやストレートの繰り出すが、スタンプも得意のアンタッチャブル・ディフェンスで全弾回避する。

スタンプVSユーリ…すげえ、普通の格闘漫画みたいな試合だし
前の2試合がヤク中ハルクインチキ糞野郎のせいでこの試合が神に見えますね。やっぱ猿渡先生の格闘シーンの描写は見ごたえがあるんだ。

熹一「しかし いまいちスタンプの狙いがようわからん」
一方、試合を観戦しながら熹一はスタンプの狙いについて考えていた。R国に潜入するためにホワイト・ナイト・バトルに参加したとはいえ、現状只試合に出ているだけで、どうやって悪魔王子を確保するつもりなのか分からないと言う熹一。しかし、龍星はスタンプの狙いに気付いているようで、
龍星「僕たちを参加させ それを隠れ蓑に潜入工作するためですから」
そもそもスタンプは自分達2人を隠れ蓑に工作活動することがメインであり、悪魔王子を潰すのは試合外でもどこでも闘れるから試合の勝ち負けは二の次だと熹一に説明する。

隠れ蓑になりましたか?
確かにパヴェルが2人の監視についたり、多少は役に立ったとは思えるが。これで熹一と龍星が「アホらし」ってホワイト・ナイト・バトルに参加しなかったらどうするつもりだったんでしょ?まぁ あのアホ2人が参加しない線は薄いが……。
けど悪魔王子がスタンプをCIAの工作員ってバラしてるから動きは筒抜けなんじゃないっスかね?色々とガバガバな気がする。

熹一「おっおう ワシもそう思っとんたんや(汗」
龍星の説明を聞いて「自分も見抜いてたわ」と取り繕う熹一だが、そんな熹一をよそに龍星は勝ち負けは二の次とか生半可な気持ちでやってと大けがしますよとスタンプに内心警告する。

熹一:驚き役
龍星:解説役
龍星の頭いい設定が久しぶりに活かされるのはいいんだけど、熹一マジでおバカキャラになってますね。これはこれで鉄拳伝時代の熹一みたいで好きなんだけど、知的な言い回しが多かったNEO坊時代を考えると別人っスね。もはや演技を超えた演技、さすが将来の夢はアクションスター。
……なお現実は寂れた古武術の道場を開いてソッコー潰した無職な模様。人生の悲哀を感じますね。


◆両断…!?

巧みな試合運びで互角の勝負を繰り広げるスタンプだが、ついにユーリが一瞬の隙をついて踏み込み……、

バキャア
”バルディッシュの斬撃"

バルディッシュの刃がスタンプの右脚を両断するイメージと共に必殺のローキックが炸裂する。驚愕の表情のスタンプだが果たして……。

た…大変だぁっ、スタンプさんの…スタンプさんの右脚が死んだあッ。

怒らないで下さいね、特に重要でもない試合に出て負傷するってバカみたいじゃないですか。
機動力による回避重視のキャラが脚やられたら終わりなんだよね。右脚折られてこれからどう闘うんだろ?それか悪魔王子が語っていた肉体操作術で効いてないorギリ躱してるって可能性もありますね。メタ的には悪魔王子の確保の任務で余計な負傷できないから。

もしかして
スタンプ「う が あ あ あ あ(敗北)」
悪魔王子「ヒャハハハハ(襲撃)」
スタンプ「な~んちゃって」
悪魔王子「なにっ」

って展開あり得る?

しかしユーリ強いな~。ローキックって何発か入れてダメージを蓄積させるものなのにユーリのローキックは一撃必殺で恐ろしい。でもスタンプといい勝負するせいで悪魔王子さんや熹一のキャラランクのところまでユーリが食い込むのは微妙に納得できない。

そもそも過去にガルシア28号が鷹兄の脚の骨をローキックで切断してるから今更驚異的に描かれても困る。
ガルシア・シリーズ最高傑作なら悪魔王子も似たようなことできると思われるが。

◆象をも倒した蹴りが炸裂!! ←サーカスから脱走した象くんのこと覚えててくれてありがとうだゾウ。
次号、スタンプの脚は!? ←完全にぶち壊れたら最悪メカ・フットでいいですね。鷹兄見るかぎりデメリットないっぽいし。


◆まとめ

おかしい…今週は普通の格闘漫画に見える(それが普通なんだよなぁ)。
格闘シーンメイン回でスタンプとユーリの打ち合いが猿渡先生の筆のりまくりでしたね。一時期線がヘロヘロの時があったけど、やはりあれはエイハブとの同時進行が影響していたのかもしれない。最近の作画はキレてるぜ。
ストーリー面ではスタンプの目的についても言及があったけど、悪魔王子とX(旧Twitter)選手との闘いの後に襲撃する予定なのかな?それかこの第9試合で会場に裏工作かなんかで混乱を起こしてホワイト・ナイト・バトルは中断、悪魔王子への奇襲って展開もありえるか。

……見えたっ 最近R国首都で起きたテロに絡めて騒動を起こす気か!?
(猿渡先生ならガチでやりそうで怖い)

どのみちユーリ戦で脚負傷したら今後の計画に支障が出るからバルディッシュ・ロー・キックは致命傷になっていないと思いますね…多分。


◆余談

ガルシア28号=フェイト・T・ハラオウン説
・クローン人間
・固い絆で結ばれた犬がいる(D-51:アルフ)
・オリジナルは既に死亡
・主人公と激戦を繰り広げる
・親から愛されていない
・幼少期から虐待同然の仕打ちを受けていた哀しき過去を持つ
・金髪


◆次号予告

次のプレボNo.16-17は4月1日月曜日です。
ウアアア合併号ダーッ、助ケテクレーッ。


出典:猿渡哲也『TOUGH外伝 龍を継ぐ男』第370話