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「目撃!にっぽん」ツチヤタカユキ特集回感想/もう一度、繋がりたい

前書き

『笑いのカイブツ』感想の続きにこちらの番組の感想も書いておきますね。

上記の番組、『目撃!にっぽん』のこの回は今年(2020年)9月13日の朝に放送されました。
私は、こちらを録画して視聴していました。尚、これから述べる事柄は全て番組の視聴済であることが望ましい、番組への忖度がないからです。まだ未視聴ならば以下のリンクから有料ですが見られます(2021年9月9日まで)。

◯こんなの初見殺し

 初見での感想は
不完全燃焼で完結
ツチヤ側と落語側どちらにも得しない結末
それを無理矢理纏めてありきたりな感動に仕立て上げたクライマックス

私の中に希望は生まれることはありませんでした。そして、そのままでは感想をTwitterに載せられないくらいに脳内がこんがらがっていたので、ここで書き起こすことにしました。ただ、今回私は視聴前から『笑いのカイブツ』ように期待はしていません。
彼のことを全く知らない人間が見たならば、彼を社会に迎えてはいけないとも捉えられる内容でもありました。彼を慰める者も少なくはなかったですが。

ちなみに、番組の序盤で公募で飲料水を当てたエピソードなどについてはここで詳しく書かれてあるので記載しておきます。

●幻想は壊れた

 感想を書くために何度も視聴し直していた。本当に受け入れるのに時間が掛かりました。
 番組中盤、ツチヤさんが元々提供する予定だった落語家とのリモートでの打ち合わせ中に彼が衝突し、その方が予定していたライブを降板してしまう展開がありましたが、『笑いのカイブツ』読者である私から見れば「変わっていないんだ」と落胆と羨望といった矛盾した感情が混ざり合っていたんです。
しかし、それからその落語家に謝罪の手紙を出して彼から別の落語家を紹介されるというあの頃とは違う見せ場もありましたよ。人間は年を重ねるに連れて、「丸く」なるのは完全に当てはまらないと思い出し、それは私には祖父たちのことがあったからです。

 私の祖父は父方と母方共に鬼籍に入っていますが、母方の祖父は生前元気だった頃に私や私の妹にかなりベタベタ接していました。私はそんな祖父が嫌だった、ヤニ臭さもつきまとっていたからです。一方、父方の祖父は私の幼少期からあまり近づこうとしなかった上に、私が脳内に留めていなかった記憶の1つに5歳の頃の私が勝手に祖父の部屋に入ったらこっぴどく叱っていたという母親から聞かされて知ったエピソードがあります。
母方の祖父は断片的けども昔は怖かったとこれまた母親から存じていました。

 父方の祖父は本人から過去人間関係で上手くいかないことが多かった(父方の祖父は元会社員)ことを晩年に私へと伝えていました。自分の死期を悟っていたかどうかは今になって不明だが、この事を知った後にまたしても母親から父の家系にそういう人が多いと告白されました。父親も、父方の祖母も、私が生まれる1年前に急逝した伯父も、父方の祖父が亡くなる1年前に天に召された父方の大伯父もそうでした。それは、私の生きづらさの要因の1つでもある遺伝が呪いまとわりついています。
 話は逸れてしまいましたが、要は母方の祖父が「丸く」なった人間で父方の祖父が「丸く」ならなかった人間でした。

 ツチヤさんが番組内で衝突したことに番組HPで担当ディレクターが少し引いていたと述べており、他にも番組で落語家の降板、社会情勢によるライブの延期で八方塞がりであったツチヤ氏はかつて舞台作家見習いの頃にお目にかかった芸人と元芸人にアドバイスを頼み込むシーンで、彼にもうちょっと譲歩すべきだという趣旨の助言を出していました。
この事があってかどうか分からないが手紙を出す展開に進めましたが、「人間的成長」か「社会への迎合に寄り添う無個性化」かどうかは簡単には答えを出せません。
ちなみに、ツチヤさんが「人間関係不得意」になってしまったのは自身の母親に要因があると私は推測しています。番組内では優しく触れていた程度でしたけれども、彼の著書『オカンといっしょ』では生々しい有様が描かれていました。良き母親を振る舞おうとしている様子を番組内では強調されていましたが、この描写だけでツチヤ氏をけなす感想が見受けられたのは残念でした。

●それでも生きていく

 さて、今回は8月に開催されたライブに合わせて放送されました。このライブは情勢に不安持っていたため、私はオンライン配信で観覧しました。そのライブはツチヤさんの刺激性が削がれている温い内容でした。そのため、今回のドキュメンタリーにもあまり期待できませんでした。しかし、今回の内容はツチヤさんと母親の関係修復に意識を置かれていました。その面では内容としては出来ていましたが、やはり彼のイメージアップには繋がらないです。
今回はあくまでも「ツチヤタカユキは”お笑い”への情熱は消えていない」という宣伝として受け止めた方が楽かもしれません。

 私は彼を何だと思っているんでしょうか。

後書き

 そんな彼ですが、立川吉笑とタッグを組みライブを開催することになっています。私の中の希望はそこにあるのはこちらの方がギラギラしているからです。また、ツチヤさんが自分の笑いの根源にある「千原ジュニア」の芸風をイメージソースにしているからで、吉笑さんもそれに賛同しています。
尚、今回のライブはアーカイブ配信が決定しているのでなかなか外で娯楽を楽しめない私にも優しいです。

 2人のタッグはこちらのサイトに詳しく書かれてあります。

 上の動画は「前哨戦」、本当は2020年6月にライブが開催される予定でしたが社会情勢に飲まれてしまい、立ち往生していたときに救いの手を差し伸べたオンラインフェスティバルに公開されたものです。下の動画はその後に毎週土曜日深夜に公開されているネットラジオ、初回を記載します。ツチヤタカユキ、立川吉笑のどちらかを知らなくても楽しめられますよ。
また、ライブ開催まで毎週月曜日にZoomで2人に構想会議が見られて、立川吉笑さんのTwitterから参加出来ます。(現在は視聴不可)

 最後に、ツチヤタカユキさんをどう捉えるのかは自分自身で考えてからにしてほしいと私は考えています。

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