見出し画像

19歳~



初めてのバイト(19歳~20歳)

勤務先の海産物居酒屋は料理長・店長・板前さん2人・友達同士の女子高生(一人はキツい子・一人は優しい子)がいた。
コミュ障だから、話するのは苦手。
黙々と仕事をし、話しやすそうな40代の板前さんと時々話する感じだった。
が、その板前さんは2ヶ月後に別店舗へ移動することになり、居心地が悪くなる。

仕事でミスが続き、キツい子から責められる。
店長へ仕事を辞めようと伝えた。
「もう少し頑張ってみて」と言われ、優しい子からも続けてみた方がいいと言われ、しばらく続けることにする。

しばらくすると女子高生2人も別店舗へ移動し、フリーターの年下の子が入ることになる。
少し派手な子だけど、気さくに話かけてくれて、職場の居心地も良くなってきた。

バイト代で、原付免許を取り、原チャリを買った。
車の免許も取り、目標を達成したので、海産物居酒屋は1年3ヶ月働いて退職した。

それから2ヶ月程、親戚の家に旅行に行ったりして過ごした。


2つ目のバイト(21歳~)

コミュ障なのに、接客業をしてみたいと親のツテで、ホテルの宴会場で働くようになる。短時間だからか、接客を苦に感じることなく働けた。

しばらくして、ラウンジが人員不足のため、異動になる。
シフト制で、2人体制の時間帯の時もあり、手が空いた時は会話ができず、気まずい時もあったが、何とか働いていた。

バイト仲間は同年代が多かった。
20代前半だからか、学生時代のあるある話になることもよくあった。
それを経験してこなかったから、分からず、疎外感も感じた。

飲み会に行く機会も増えた。
その時、話のきっかけで「どこの高校に行ってた?」と聞かれることもあり、「高校行ってなかったんです」と言うと話が途切れ、気まずい思いをすることもあった。

まだ「ひきこもり」というものが一般的になる少し前の時代で、“自分と同じような人は世の中にいないのかな?”と心療内科に行って相談してみる。
病院の先生に「いるかもしれないが、いても会えないかも」と言われた。

ちょうどインターネットが普及し始めた頃で、バイト代でパソコンを買い、自分と同じ境遇の人を探した。

当時「籠城」というサイトがあった。
ひきこもりや精神疾患のメンバーが多く、チャットで仲良くなったり、メル友もできた。
初めて同じような仲間ができて、心が軽くなれた。

サイトで知り合ったネッ友は、いつの間にか連絡が取れなくなったりした。
その中でメル友から、地元にある心理療法を知り、通うようになる。

心理療法の所は、グループワークでそれぞれの抱えている境遇について話す機会があり、一見普通の人に見えても、心に色々なものを抱えて生きている人って意外にいるんだということを知る。
この場所で親しい友達もできて、遊びに行ったり、今でも連絡を取り合ったりしている。
それからは、過去のことを気にする気持ちも小さくなってきた。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?