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外に出なければ推しには出会えない

少し前までは・・って、二十数年ぐらい前まではサッカー選手の小島宏美に夢中で、日本全国彼の試合を追いかけた。
その次はスーパーダンスバトル。おやじダンサーズに西島数博&バグズアンダーグルーヴ。金森穣に三木雄馬。素敵なダンサーがいっぱい。新納さんに出会ったのもこの頃。

あの頃なら「推し」と呼べる人がいたなあ。

それが、盛んに推し活推し活と言われるようになった昨今は誰もいなくて。
好きな俳優はいても、推しというほどじゃない。
日常を忘れて、一瞬でもキラキラどきどき夢中になれる人がいるっていいよなあ。

まあ、そんな私。
人ではないけれど、このところ「紙もの」にはまっている。
メモ帳。ポストカード。マスキングテープ。付箋。シール。などなど。
先月の紙博で少し熱は落ち着いたものの、好きなイラストレーターが挿絵を描いたと聞くと、ふだんなら買わない雑誌に手が伸びてしまう。
こうなったら、一度は「手紙舎」詣に行きましょう、と夫の出勤日に合わせて遠征。

初めて降りるつつじヶ丘駅。
そこからテクテク歩いて、目的の手紙舎本店は神代団地の中にあった。

手紙舎

売り場よりもカフェがメインのよう。
さっと見せて頂いて、次の目的地、手紙舎2nd storyへ。

手紙舎2nd STORY

こちらの店舗には商品がたくさん並んでいる。
おひるを食べていなかったので、まずはカフェへ。
ここで、ズッキューン!!

ランチ代わりのスイーツ

この器、見て!
出会ってしまった。好きなものに。
ちょうどその陶芸家さんの展示会をやっている最中のよう。
高いのかな、買えるかな、買えそうなのがあったら欲しいな・・と思いながら、『栗と紅茶のサバラン』を頂く。
甘さ控えめで、とてもおしゃれな味でした・・って、実は器が気になってしまって、「美味しい」という単純な感想以外、あまり覚えていない。(ごめんなさい)

少しゆっくりさせてもらい(安達茉莉子さんの『臆病者の自転車生活』などを読みながら)、お会計を済ませたら、さて・・と、店内を見て回る。

このまえ買ったばかりなのに、欲しい便箋、封筒、マステ、メモ帳、ノート・・がたくさんある。どうしよう。

そして、問題の器。
後から調べたら、展示会は一週間前から始まっていたようで、初日は抽選だったのかしら?とにかく人気の陶芸家さんらしく、100点はあったらしい商品が、もう残り5点ぐらいになっていた。
ちょうど、豆皿料理にこだわってみようと考え始めたところだったので、小さなお皿を一枚購入。
大事に大事に使います。
って、まだ使いません。
家がきれいになったら使う予定。(いつになることやら?)

帰りの電車の中では何やら興奮状態で、陶芸家さんのことを調べたり、好きなことを再確認したイラストレーターさんの次の展示会の予定を調べたり。

・・もしや、これって推し?

アイドルでも俳優でもないけれど、立派な推しなのでは?(「立派」の意?)

私の好きな器を作ってくださる陶芸家さんや、私が好きな絵を描いてくださるイラストレーターさんの活動を追いかけてまわる。
これぞ推し活。

そうして、ほんの少しずつ、身の回りを私の好きなもので囲んでいって、いつもの椅子に座っているだけで、ふわふわして、ふふふふ・・と笑いが漏れるような、そんな部屋を作りたい。
いつかは。
そうなるように、ちょっとがんばる、推し活。

それにしても、あの日、思い切って出かけなければ、この出会いはなかった。
展示会は短期間だし。
体調を考慮して延期することも頭にあったのだけど、えいやっ!と外に出てみて正解だった。
本当によかった。

まずは一歩。
一歩外に出てみる。
出てみた先に、私の可能性が広がっているのかもしれないから。
出不精返上の還暦にしたい。

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