見出し画像

コロナか、インフルか、怖い怖い感染症か、はたまた胆管炎か

明け方、トイレから戻ってきた夫が「寒い寒い寒い」と言い出し、えっ?!熱!?今日は予定あるのに・・と思いながら、「他にどこか具合悪い?」と聞くと、「足が痛い」と言う。

ええっ、足????

怖いニュースを見たばかり。
北朝鮮がイチャモンのように「日本、北朝鮮来るな」と言い放って、サッカーの試合を放棄しようとしている理由に挙げられる感染症。

実際に都内で増えているのは事実らしく、近年稀に見る急激な増加具合らしい。

発熱し、手足に痛みがある場合は、速やかに医療機関へ

とある。
最悪の場合、発症から数十時間で多臓器不全を起こし死ぬ事もあるという。
怖過ぎる。

コロナか?インフルか?とも思ったが、咳も鼻水も出ない、喉の痛みもない。
ただ熱が出て、足が痛む。

や、やばいんでは・・・・??

午前七時。
まず自治体の24時間あんしんダイヤルに電話する。
たいした情報はなく、「新型コロナウイルス感染症相談センター(←三月末で終了する)に連絡して、受診可能機関を教えてもらってください」で終わり。最初からそっちにかければよかった。
続く厚労省の窓口はさすがと言うべきか、ヒアリングも丁寧で、夫は一昨年に膵頭十二指腸切除術を受けており、胆管炎を起こしやすくなっている等と伝えていた。
いずれにせよ熱がある以上、コロナやインフルの検査はしなければならないらしく、発熱外来を担当している近隣のクリニックを幾つか教えてくれた。
幸い、かかりつけ医にしている消化器内科クリニックが診てくれるとのこと。
夫のこれまでのデータは手術元の病院からそのクリニックに行っているし、最初に膵嚢胞で受診した時からのカルテもある。消化器専門医だから、上記の手術の合併症にも詳しい。
早速、午後の予約を取る。熱は一時38.7度まで上がった。
怖い怖い感染症なら足が腫れてくるだろうし、痛みもかなり強いものらしいから、違うよね?大丈夫だよね?と思っても、嫌なドキドキが止まらない。

ドキドキしたまま受診の時間が近付き、タクシー配車アプリでタクシーを呼ぶ。
これ、初めて使ったのだけど、あまりに便利でびっくり!
呼んだらすぐ来てくれそうだったので、時間ギリギリまで待って通知したが、それでもあっという間に近づいて来る。どこを走っているのか、地図上でリアルタイムにわかるのは本当に助かる。
予定より早く来てしまい、夫の支度が間に合わず、少し待ってもらった。

そして受診。
予想どおりインフルもコロナも陰性。
医師曰く、「やっぱりおなか(胆管炎)でしょうね。抗生剤を出すので、しっかり飲んでください」
私が、「いま劇症型の怖い感染症が流行ってますが、足が痛いと言ってるのは大丈夫ですか?」と聞くと、「いや、あれは喉がめちゃくちゃ痛くなりますから」とのこと。
そうなんだ・・
そうなのか・・
それならそうとはっきり書いて欲しいよ、新聞社。
数十時間でみるみる容体が急変したらどうしようとガクブルしてしまったではないか!

帰りもタクシーで・・と思ったら、夫は「バスで大丈夫だよ」と言うので、公共交通機関で帰宅。
「おなかすいたから、帰ったらごはん食べたい」とも。
熱があるわりには案外元気。

夕食を済ませ、抗生剤を飲んで、夫はおやすみなさい。
私も疲れてしまって、19時半に一緒に寝てしまった。

そんなに早く寝ても、朝はいつもどおり。
途中、何回か目が覚めたけど。
夫の熱は37℃台後半。
体の痛みは相変わらず。

昔、オックスフォードで家族四人そろって流感に倒れたとき、同じ敷地のフラットに住む日本人ご夫婦(医師&看護師)が、
「体が痛いのは辛いから、これも飲んで」と言って、鎮痛剤をくれたのを思い出し、医師が解熱剤を処方するのは38.5度超えてかららしいけれど、市販薬を見る限り解熱剤=鎮痛剤だし、実際、頭痛がするときは熱がなくてもバファリン飲むわけだから、ここはカロナール飲んだ方がいいんじゃない?と夫に相談。
朝食後は昨日処方された抗生剤に胃薬、高血圧の薬、いつもの消化剤(手術により十二指腸がないので)など薬をたくさん飲むので、少しおいてから飲んでみる・・といって、十時ぐらいにカロナールを飲んだ。
結果、お昼には体の痛みがよくなり、熱は完全に下がった。
昼食後、「下がり過ぎだよー、35.9度しかないよー」と笑ってたけど、薬剤師さんが解熱剤で下がり過ぎて低体温になることはないと言っていたので大丈夫でしょう。
だって、熱がなくてもバファリンは飲むからね(二回言った)。

そんなわけで、昨日の朝の顔面血の気が引くような恐怖からはやや落ち着いて、ゆっくり夫の回復を待つ心境でいます。
何にせよ、臓器を大きく取ってしまうというのは大変なことなんだなあ。
それによって心配が増える。トラブルも増える。
けれど、命は救われた。それでよしとしなければ。

引き続き、インフル、コロナ、劇症型溶連菌感染症、そして胆管炎には気をつけて、過信せず、無理せず、健康第一で過ごして欲しい。
夫がダウンすると、私の寿命が確実に縮む。
私も少し心身ともに休みたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?