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外国人が教えてくれる食の可能性

あなたが好きなランチメニューは何ですか?
お腹が空いてきたけれど、特に食べたいものは無し、さて今日のランチはどうしようかと迷うことが結構あるのです。あっさりコースでお蕎麦にしようか、そろそろパスタもいいし、はたまた簡単にお素麺の手もある。。。あれもこれも思いつくのは麺類ばかり。

私は無類の麺好きというわけではありません。気取らずに味わうことができて、出張先など慣れない土地でも気軽に入ることができるので、麺は頼れる味方です。そう言えば、日本ではかつて1日2食で朝と夕が中心だったと聞いたことがあります。後から追加された習慣の昼食なので、無意識に手軽なものを求めているでしょうか。

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朝から麺のパターンは少ないし、夕食に麺をいただくことはたまにある。けれどやはり、麺が登場するシーンは、ランチタイムがしっくり来ます。気になって友達に聞いてみると、だいたい同じような意見でした。

外国人の場合はどうでしょうか?


わたしたちがお昼によく選ぶ麺類、外国人の場合はどうでしょうか?
海外から来日するお客様にお食事場所のアドバイスを求められることは日常茶飯事です。昼食にラーメンやそばをリクエストされることはよくあります。それに、夕食で麺類を希望されることもよくあります。その場合、他の麺類をさておき、圧倒的にリクエストが多いのがラーメン!

日本の有名店が数多く海外に進出しているのはご存知の通りかと思います。例えばNYでは、ラーメン一杯の相場は大体2000円程度とか。洗練された店内で、落ち着いた雰囲気でしっかりとディナーを楽しみたい。その候補の一つに、今やラーメンも入っています。

かつて、ユードンを食べたい!というお客様がいらっしゃいました。UDONを英語読みしているだけで、うどんのことでした。麺を手作りしている様子が見られるお店にご案内すると、とても喜ばれたことを覚えています。

高級な宿泊施設を選ぶお客様の中にも、毎回高級店で食事したい人ばかりではありません。ミシュラン掲載の有名寿司店で5万円ディナーの翌日に、350円の麺類を楽しんだり、振り幅の大きさにこちらが冷や冷やしてしまいます。

この夏、ロンドンにオープンした丸亀製麺。MARUGAME UDONをマルゲームユードンと呼んでいる人がいるかどうかはさておき、開店初日には100名を超える長蛇の列ができたそうです。

開店を伝えた記事がこちらです。この写真を見て、どこか違和感を感じてしまうのは私だけでしょうか。

見た目がほぼラーメン

素うどんで独特の食感とつゆをシンプルに楽しむ外国人もいますが、どちらかと言えば、具が命と言わんばかりに、卵やチャーシュー、薬味もたっぷり、具がたっぷりで楽しんでいる方が多いような印象があります。

ふだん、外国人がどのような麺類を食べているのかと気になりました。ロンドン丸亀のメニューを調べてみたところ、見つけたのが、ダブル豚骨うどん!こちらがその写真です。

うどんとラーメンの垣根を超えて


日本人と外国人、食習慣はそれぞれ違って当たり前。食の多様性を覗いてみると、まだ誰も気づいていない発見がありそうです。そして、うどんとラーメンの楽しみ方や、乗せる具も人それぞれ。共通しているのは、日本で美味しい麺を楽しみたい、そんな気持ちなのでしょう。

今度もしも、うどん屋で豚骨ラーメンや餃子をオーダーする人がいたら、ぜひ温かい目で見守りたいです。これまでに無いバリエーションは案外楽しいかもしれませんね。新しい食の可能性は、普段の私たちの食事の当たり前の中に隠れていて、とてつもなく広がっている気がします。

たまには気分転換して、新しい麺料理を試してみてはいかがでしょうか。

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