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残り柿いのち拾いをささやきて

いつもの散歩道。

ふと空を見上げると、大きな柿の木に柿の実がたくさんぶら下がっている。渋柿だろうか。

その昔は、きっと干柿にして、大切に食べていたに違いない。もったいないなぁ。誰も取らないのかな?

でも、よくよく見上げてみると、、

私たち、食べられなくて良かったね!

そうだね、こんなに良い冬晴だし、気持ちがいいね!

でも、、昔は食べてもらって、喜んでもらったのになぁ、、


そんなことをささやいてはいないだろうか。


命拾いはしたけれど、本当は役に立ちたかったのかもしれない。


残された柿たちを見てそう思った。


生き存えることではなく、どのように命を使っていくか、を考えた。


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