見出し画像

【第2話】 奈良の山で出会ったもの

こんにちは。旅する自転車です。
第1話に引き続き、今回も関西ツーリングについてまとめていきたいと思います。前回のお話が気になる方は下記リンクまで。

大阪を出発し、立ちはだかる暗峠をやっとの思いで越え、奈良へ辿り着きました。しかし時刻はすでに15時過ぎ。果たして、奈良でいったい何ができるのだろうか…!!

仲間は増えずに次の街へ

観光をしに来たわけではない

奈良へ来たからには見ておきたいの世界遺産の数々。東大寺や春日大社など歴史的建造物へ足を運んでみる。といいながら入場料をケチるため、中へは入らず門のあたりをウロチョロして雰囲気だけでも味わうことに。奈良へやって来たのは観光のためではなく、ある絶景スポットを訪れるためなのです。それが第二のみどころ、若草山です。


春日大社の回廊
東大寺南大門
かわいい鹿たちで有名な奈良公園。辺りは美しい緑色に包まれていた。

若草山とは

奈良公園の東端に位置する標高342mの小高い山。毎年1月に山焼きが行われるため高い樹木はなく、一面が芝に覆われているのが特徴。山頂からの景色は美しく、特に夜景は「新日本三大夜景」のひとつに認定されている。頂上までのアクセスは、自動車専用道か登山道かの2パターンがある。

自転車なら登っていいらしい

奈良公園の奥へと進んでいくと、まるで隠しルートのようにひっそりと登山道入り口がある。この登山道が今回の私のヒルクライムコース。どうやら自転車なら通行可能とのことで、未舗装ながら比較的ゆるやかな道が続いているらしいのだ。ということで早速チャレンジ! 登り始めるとすぐに深い森の中へ。人の気配を感じさせない鬱蒼とした緑の世界が広がり、とても観光地のすぐ側とは思えないほどでした。情報通り路面は砂利道で、自転車の走行可とはいえどロードバイクやツーリングバイクにはなかなか酷です。しかしこの旅する自転車はマウンテンバイク。こんな凸凹道、難なくルンルンと登っていきます。

登山道入り口。手前には「原付禁止」の看板が立てられていた
山麓に広がる原生林。時刻は17時30分過ぎ。日が落ちれば暗闇が待っている
頂上へ到着。一帯はとても見晴らしがよく、奈良市街が一望できる

ただ、夕日を待つ

頂上へ着くと、そこには街を見渡す大パノラマが待っていました。麓の奈良公園と繋がっていて、あの鹿せんべいをねだる彼らと山のてっぺんで再開することができるのだ。そして何よりの名物はこの場所から見る夕焼けらしいので、日没がやって来るまで粘ってみることに。待つこと1時間、ついにその時がやって来ました。「新日本三大夜景」に数えられる展望スポットのマジックアワーです。

夕焼けに包まれ、徐々にピンク色に染まっていく奈良の街
山の斜面を気ままに歩く鹿たち
個人的ベストショット。地面に這いつくばりながら撮影した甲斐のある一枚

オレンジ色に包まれた山のてっぺんで沈みゆく夕日を見つめ、しばらく余韻に浸っているとあることに気づく。さっき登った林道、降るんだ…。街頭ひとつない砂利道の山を下るのは、なかなかの恐怖でした。

関西ツーリングはまだまだ続く!

今回は初の社会人ひとり旅ということで、日帰りの控えめなプランでした。関西にはまだまだ面白いスポットがたくさんあります。大阪からでは最低1泊はしないと行けない場所へ、ガンガン行ってみたいと思います。

ポ◯モンを意識した、RPG風のマップにまとめてみた

旅する自転車の冒険は始まったに過ぎない。
まだ見ぬ未知の道へ、さあ出かけよう。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?