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直感でいくか理屈でいくか、脳の使い方


いつも見て頂きありがとうございます。

立澤重良個展 【写真で紡ぐバイクの旅】いよいよ明日 2月25日で最終日でございます。
千葉市民ギャラリー・いなげ 9~16時まで 私は終日在廊しておりますので、ぜひお越しくださいませ。

さて、写真展の開催中にご来場いただいたお客様とこんな話題になりました。

写真を撮るとき考えすぎてしまう。いつも悩んでばかり。

これ、私も以前はよくやっていました。何も考えず撮ってはダメ、よく見てよく考えて、よく試して…が写真を撮るにあたり大事なことだと思っていたのです。

もちろんこれは間違いではありません。

しかし考えすぎる、というのは理屈や理論の世界です。理屈の他にも大切な直感やイメージというものが疎かになってしまうと、想像や完成写真のイメージが思い浮かばないのです。

感度分のF16で撮ると写真で活きる光の粒たちを確認できますよ

さらに言うと考えすぎることで光を読む能力も低下してしまい、最初に見つけたい【写真で活きる光の粒たち】の発見もできないものです。

考えすぎ、思考過剰の回避方法は案外とシンプルです。

1.脳内のおしゃべりをいったんやめて頭の静寂を数分間つくる
2.深くゆっくり、丁寧な呼吸をして心拍を整える
3.楽しめていない自分に気付いて気楽にやってみる

瞑想の世界に近いでしょうか。
潜在意識や本能的に動いてくれる部分を優位にさせるのです。そのために無心に、無我夢中で楽しめるゾーンに入るためスイッチを入れるのですね。

ゾーンに入ってしまえば、いまこの瞬間、自分がやるべきことが明確であり、もはや自動的に傑作写真を撮ってくれる不思議なもう一人の自分が勝手に大活躍してくれるのです。

写真で活きる光の粒たちの確認方法は古くから言われる「感度分のF16」で確認するのがお勧めです。晴天時、日中の屋外であれば例えばISO100であれば1/100 F16で撮ることで「あっ、あそこに光があるんだな」とすぐ分かります。もちろん日影の部分は黒くツブれますけど、その後のフェーズで光と影のバランスを考えて構図を作ればOKですよね。

感度分のF16はNASAが宇宙から地球の写真を撮影するときに使う露出だそうです。

光の粒たちを見つけたら陰影のバランスをとって構図を組み立てよう

もちろん全て無心で直感だけで撮ろう、考えるのをやめよう、という意味ではありません。脳は左と右で独立した偏桃体「左脳」「右脳」があります。

両者は完全に役割が異なり相互に通信しながら、感覚器官を通して外部から知覚し、脳から肉体に指令を出しているのです。

理屈や計算や言語、あるいは記憶や個という概念など、私たちが日常生きていく上で主に使われているのは左脳です。

一方であまり使われていないと言われる右脳は直感、イメージ、霊性などを受け持った神秘の部位です。この不思議な潜在意識である右脳を写真を撮るときに活用し、なるべく左脳優位で撮らないよう少々意識してみるのです。

言葉にできない被写体の魅力をイメージに描き、一枚の写真になるよう作業しよう

人は生きていく上で小さなものから大きなものまで、様々な決断をして生きています。

このラーメン屋は醤油か味噌かどっちが人気メニューだ?八丁畷駅ってどう読むのだ?千葉市からの最短の路線はどうだ?となったとき、大いに左脳に仕事してもらい理屈っぽくいって良いでしょう。

一方で重大な決断をするとき、この人と結婚すべきか?この会社に就職するか?就職はしないで音楽家の道を目指すか?など。運命を感じる重大な決断は右脳を優位として直感で決めると良いでしょう。

ただし、直感を使うと言っても普段使わなさ過ぎて鈍っていたり、そもそも胡散臭いと思い半信半疑では期待通りに機能しません。直感は誰でも自在に操れる意識ではないのです。

普段から思考を止め呼吸を整え、自然や生命と調和するトレーニングをしていないと、直感や霊性というものは磨きがかからないものです。

自分の好きなように楽しく写真を撮ろう。無我夢中で撮るのです。

私の場合はこうです。画角の選択、露出の選定、ベストアングルの模索、三脚の準備、撮影後の確認、こういったものは理屈や知識などを動員して左脳で仕事。

自然や景色との調和、こう撮りたい!と願う完成写真のイメージ、光の粒たちの確認、シャッターを切る瞬間といったものは無心に、右脳優位で撮るのです。

それぞれのフェーズで左脳、右脳に分けて指令を出すよう意識(自分本体)がコントロールセンターとして機能するのです。

人間の意識や脳科学などは何もかも解明されている訳ではありません。現代の医科学でもっても分からない不思議なことが多くあります。例えば松果体という部位はその最たるで、おそらく誕生と死亡(または臨死)の時にあの世とこの世に魂を橋渡しにするコネクターのような部位なのだそうです。

・・・ぶっ飛んだ話ですよね。そういった唯心論的なものを信じるか信じないかは自由ですけど、いい写真を撮るにはここは大きな違いが生まれると信じています。

不思議なことが起こる、自分の中に不思議なチカラがある、これを信じると右脳優位、潜在意識が発揮され今この瞬間に集中するゾーンに入れるのですね。

う~ん、何だかよく分からんな!!という方は続きの説明を明日、写真展の会場で私に聞いてください~

2024年 2月25日 9~16時 千葉市民ギャラリー・いなげ 立澤重良【写真で紡ぐバイクの旅】 お待ちしております。

写真家 立澤重良


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