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REITの投資信託は危ない?毎月分配型のREIT投信を運用してみたら・・・

プロが運用をしてくれる投資信託には、REIT(リート)という不動産に投資を行うものもある。

その中で、今回は「ダイワ・US-REIT・オープン(毎月決算型)Bコース(為替ヘッジなし)」というものに投資を行った結果を報告しよう。

投資した理由は、なぜか人気投資信託ランキング上位に食い込んでいたのと、REITというものがどうなのか気になったからだ。

毎月決算型とは、毎月分配金が出ることを言う。

こちらの投資信託、販売手数料が3.30%(ネット証券は無料)で信託報酬が年率1.672%。

2004年の7月21日から運用が開始されており、来年(2024年)で20歳(成人)になる投資信託だ。

信託期間は無期限。

私が購入したのは2023年の7月28日で、購入時の基準価額は2,335円だった。


分配金

とりあえず1か月運用してみたら分配金が出た。
分配金は20円だ。

投資信託の場合、分配金の合計は、実際に出た分配金(今回は20円)+購入総口数で決まる。

口数の基準は1万口なので、1万口保有していれば20円入ってくるようになっている。

私が保有しているのは、2万円分購入し84,176口だ。

つまり、分配金が20円の場合は20円×8で約160円という計算になる。
そこから税金が引かれ、約128円。

これが8月18日に出た分配金の総合計だ。

そして2か月目・・・

またしても分配金は20円。
分配日は9月20日だ。

購入してから買い増しはしていない。

なぜか?

・・・

・・

基準価額が下がり続けているからだ。

もう一度言おう。
基準価額が下がり続けている

購入時は2,335円だが、この記事の投稿時点9月25日現在では、2,188円になっている。

投資初心者にはわかりにくいかもしれないが、投資信託という商品は、基本的にこの基準価額というもので決まる。

投資を始めたとして、自分が購入した基準価額よりも1か月後・・・2か月後の基準価額が上がっていれば、上がった分だけが利益となる。

つまり、基準価額が下がっているということは、それだけ損失を被っているということだ。

私の場合、現在の基準価額2,188円-購入基準価額2,335円-=-147円。

利益や損失も基本1万口単位で計算されるため・・・

147×8.5669(現在の分配金再投資含めた保有口数85,669)=1,259.3343となる。
端数は切り捨てになり、-1,259円になる。

つまり現時点で私はこれだけの損失を被っていることになる。


毎月分配型の落とし穴

これから投資を始めるときに注意してほしいことがある。

それは、毎月分配金が出るという投資信託は基本的に利益が出なかった分は純資産から支払われるものが多い。
純資産から分配金を支払うということは、その分配金額分は基準価額が下がるということだ。

上記の通り、投資信託の目論見書にもしっかりと記載されている。

利益が出ていないのに分配金を出すと、基準価額は下がり続ける仕組みだ。

利益が出ていて基準価額がその分上昇していれば問題ないが、利益も出ていないのに分配金が支払われることに問題がある。

最近、投資信託をよく理解していない年配の人が銀行員に勧められた毎月分配型の投資信託にニ千万円以上をつぎ込んだ。

という話を耳にした。

そういう場合はたいてい毎月分配金が支払われているから安心してしまい、数年後に確認すると預けたお金が目減りして数千万が数百万にまで落ちて資産を大きく失い、泣き寝入りする・・・というパターンだ。

このご時世は銀行員ですら平気で詐欺まがいの商品を紹介してくるというが・・・あながち間違いでもないのかもしれない。

というか、銀行員ですらよくわかっていないことが多いのだろう。

なので、これを見ているあなたはしっかりと自分が投資する先の目論見書を確認しよう。

結論

今回の実験結果でわかったことをまとめよう。

・毎月分配型は基本的に利益が出ていないと純資産を削ってまで分配するので基準価額が下がる傾向にある
・毎月分配型は信託報酬も1.0%以上と高いものが多い
・毎月分配型の投資信託は利益を出し続けているもの以外は投資しない方が賢明
・毎月分配型より信託報酬0.5%以下のインデックスファンドに投資する方が良い
・REITの投資信託はリスクとリターンが見合わないものが多い
・ダイワ・US-REIT・オープン(毎月決算型)Bコース(為替ヘッジなし)には投資するな!

以上である。

これを見ているあなたはラッキーだ。
こうやって私が実験で得た情報を知ることができたのだから。

もちろん、これは直近2カ月の運用結果であって、1年や2年運用した場合はまた結果が変わるかもしれない。

しかし、他の投信も実験で運用しているが、プラスが一度もない投信はこれだけだ。
他の投信はどこかのタイミングでプラスを出している。

とりあえず売却もできないのでこのまま1年以上放置してみようと思う。

私の予想では、このまま基準価額が下がり続けて投信自体が終わるだろう。

では、今回の実験結果を元にこれからの投資を検討してみてくれ。

それでは私はまた怠惰で自堕落な生活を送るとしよう。


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