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「正常性バイアス」のこと

ふと、思います。


人間には、「正常性バイアス」っていう心の働きがあるらしいってこと。災害や事故など、生命を脅かすほどの事象が起きたとき、根拠もなく『自分は大丈夫』と思ってしまったり、『自分にとって都合の悪い情報を無視したり過小評価してしまう』という特性らしい。


予期せぬ変化や新しい出来事に遭遇した時、心が過剰反応して疲弊してしまわぬよう、備わっている働きのようだ。


私にもこの「正常性バイアス」が働いていたんだなって、年末の頃気がつきました。


平気だよ。そんなに日常と変わらない。多少のことは大丈夫。そう思っていたけど、思いの外、心は疲弊してたみたい。

冷静沈着に、結構、自分はやれていると思っていた。

でも、そうでもなかったかもしれない。「正常性バイアス」のせいで、状況の客観的認識ができていなかったのかもしれない。


なんか、そんなことをふと、思った。


...そんなことを考えられるようになったってことは、その渦の中から抜け出れたんだなとも思う。急にやってきたこの変な世界だから、致し方ないとも思う。きっと、私と同じように感じていた人はいるんじゃないかな。

でもそれは、本当に致し方ないことだと思う。生きていく上で必要なことだったんだと思う。『渦中』を抜けて初めて、それに気づけるんだから、もし気づいたならそこからまた軌道修正していくしかない。


こうやって、人は生きていく上で「正常性のバイアス」を働かせ、自分の心と体が壊れてしまわないよう、自分を守っている。


それを知っておくだけで、客観的に、冷静になれるんじゃないかな。

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