湿気った風がふいてもうすぐ雨が降るとわかった。洗濯物を中に入れなくちゃ。立ち上がろうと五分前から思っている。息子がわたしを呼んでいる。昼寝したはずの娘の泣き声がする。そのどれもが遠い。ぼんやり雨雲を眺めている。大雨警報、大雨警報。土砂崩れ発生の模様。ほんとうのわたしが生き埋めに。

いつもありがとうございます。サポート頂いたお金は、創作の肥やしになるものに大切に使わせていただきます。細々とがんばります。