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知識共創社会

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2020年8月の記事一覧

「知識共創社会」の全体像

きれいな図に差し替えてみました。 「知識共創社会」の構成要素 ヒト 多様な価値観を持ち、「知識共創システム」から得られる利得を評価し、判断を行った上で、自分が持つ時間を「知識共創システム」に対して投資する。 時間 ヒトに平等に与えられた、有限な資源。 「知識共創サイクル」 SECIサイクルで表現される。ヒトから時間の投資を受け、利得を提供する。 貨幣(補助的な要素) 必須ではないが、時間やアウトプットの交換をスムーズに行うために利用する。 「知識共創サイクル」の詳細

「知識共創社会」というコンセプト

ここのところのなんやかんやの考察を研ぎ澄ましていったら、「知識共創社会」というコンセプトに至ったので、その過程をクリップしておきます。 コンセプトに至るまで①豊かさの源泉が、資本の蓄積・拡大再生産から知識創造に移行した。 ②ヒトが自分の価値観に基づき、時間を投資して、SECIサイクルを回すのが知識創造と言える。 であれば、SECIサイクルを、みんなで回す「知識共創社会」を打ち立てれば、現代社会の問題は概ね解決するのではないか?という流れです。 コンセプトを成立させるため

SECIサイクルと学問/研究/教育/実践の対比(S.C.としての読み替え)

両者をざっくりと整理してみました。 S(共同化)としての学問世界標準の経営理論より モード:暗黙知→暗黙知 説明:個人が他者との直接対面による共感や、環境との相互作用を通じて暗黙知を獲得する キーワード:身体を使っての共同体験、共感・対話 S.C.としての読み替え 学問を志した人同士が、(リアルやWEBで)意見を交換し、暗黙知を獲得する。 E(表出化)としての研究世界標準の経営理論より モード:暗黙知→形式知 説明:個人間の暗黙知を対話・思索・メタファーなどを通して、概念

社会の変化の見通し

私が考える社会の変化の見通しについて、簡単に整理してみました。こういったビジョンに基づいて、世の中のいろんなことを眺めています。この見通しを起点に、さまざまな要素を掘り下げていこうと思っています。ゆえに随時更新します。 現状の変化の方向性とは?(そもそも現実として) 「資本主義」の終焉 先進国では、概ね資本蓄積が終了しているといえる。それが、デフレの本質なのではないか? そこから一歩考えを進めると、資本の蓄積を終えたということは、資本主義はその役割を終えた、と考えることが出