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知識共創社会

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国内格差と国際格差の是正の両立

ウォーラーステインさんは、先進国の国内格差と国際格差(いわゆる「南北問題」)の是正の両立が難しいと言っていたが、可能なのではないか?と思いつつある。超粗々だけど、リリースしてみた。 それはすなわち、先進国と発展途上国の国際格差(「南北問題」)は、おカネの問題であり、先進国の国内格差は、おカネではなく手間の問題であると考えられるからではある。 いわゆる「発展途上」の間では、GDPと社会の厚生については、強い正の相関がみられ、このためには、インフラや教育の整備が大切になってく

「知識共創社会」の大綱rev.4

久方ぶりに更新しました。キーワードを羅列してる感があるので、適宜解説記事を追加していこうかな、と今は思っています。 全体の枠組「本」は今のところ、四分冊になるのではないかと考えています。その全体概要を示します。この記事では主に第一分冊(基礎理論に相当)の内容について述べます。全体として、経営学から見た社会へのフィードバックと言えるのかもしれません。 突き詰めれば、物質的な豊かさが実現しつつある今、「自分の好きなことや得意なことをすることで世の中も世界も回る」というための一群

本の大綱rev.3

 つい最近、rev.2をリリースしたところだけど(^^;知識経済と知識創造を分離するなど、エッジを立ててみました。問いの一覧も消してみた。 概要プロローグ 資源制約のない世界へ  そもそも、人類が消費する何万倍ものエネルギーが太陽から降り注ぎ、太陽電池を典型例として、それを利用可能とする技術があり、さらにエネルギーさえあれば、たとえばハーバーボッシュ法で空気から肥料を作ることができる今の世の中を俯瞰して見れば、資源の制約がなくなり、競合財の経済から、共有財の経済へ移行して

本の大綱rev.2

本の狙い  本の大綱をアップデート。今までは「自分が引退する2050年の世界をより良くする」ということがイシューで、近いところの目標があまりなかった。  けども、現下の日本の独歩的な低金利と円安という状況下で、この戦争が続くならば、特需ののちの戦後不況の中で、ベーシックインカムを導入すべしという私の考え方が必要になってくるのかも?という思いを抱くようになってきた。  であるならば、ここ数年の取り組みになってくるとは思うので、程よい目標なのかも、と思いつつはある。モチーフとした

活版印刷からweb&AIへ

備忘録的に。このテーマで書き足していくのもいいかもなぁ。。 出版社も変わる、か。。

本の大綱rev.1

 「本の大綱」をアップデート。何となく、履歴を残しておきたい、という感じ。前回の大綱は、今振り返ると(仕方ないけど)開戦直後と言うこともあって、ずいぶんウクライナ危機に引っ張られた大綱になっていたと思う。  今の私としては、この「知識共創社会」というコンセプトは、今の社会の変化の本質を掴んでおり、ウクライナ危機やジェンダー問題をはじめ様々な課題に適用できると考えている。  そのため、その基本的なメカニズムを伝えることを主眼としたい。  執筆は、遅々としてるけど一応進んでる(^

本の大綱

本の大綱を整理しておこうと思う。 問いと答えの概要第一部 現在の社会とその課題 問い①:現在はどんな社会なのか? 答え①:資本主義的世界経済である「近代世界システム」が衰退し、資本主義に代わり、知識経済メカニズムが働きつつある社会。 問い②:その社会の課題はなんなのか? 答え②:衰退しつつある近代世界システムが生んだ課題と、新しい知識経済メカニズムへの対応における課題が、ウクライナに見られるような世界規模の危機を生み出したこと(の解決)。なお、「規模の経済」とその利潤の

この危機へのドラッカーさん三選

 ウクライナの危機は、まさに世界大戦の危機というか、少なくとも「西側諸国」とロシアの戦争になりつつありますが、「なぜこの戦争が起こっているのか?」ということについて、把握するのに、私が役に立つと思える、ドラッカーさんの本を三冊並べておきます。  ざっくり言うと、以下のように整理できると思います。 「経済人の終わり」(1939年発行)  先の大戦の原因を読み解いた本 「産業人の未来」(1942年発行)  先の大戦の戦後のあるべき未来について語った本 「ポスト資本主義社会」(

【自分用メモ】本の一章と二章

私の運用上の都合で、アップしました(^^;

コレクティブ・インパクトで実現したい夢・野望・大志

下手に縮こまるより、思いっきり野心的なビジョンを描く方がいいのかもしれない。壮大すぎて、やりたい人が必死にならないと実現できないような。とりあえず、リリースしてみた。 私の理想(バックボーン組織を担う) 詰まるところ、私の理想は、皆が自分のやりたいことを自律的にコレクティブ・インパクト(営利企業、非営利組織、行政、一般個人のコラボ)で実現していく社会なのかもしれない。行政に残る仕事は冗長性の確保、かなぁ。。 アカデミアを政府予算なしで成立させる 大学の先生の知識のマネタ

仮想通貨は、現代のナチズムである

とは言え、仮想通貨を無理に潰せとは言わない。腐敗した世界に倦み、仮想通貨に希望を見いださざるを得ない人たちに、希望をつくる必要がある、ということ。(表題を戻しました(^^;)

勝手に百冊チャレンジ【14冊目】「知識経済の形成」

とにかく面白い本です。私がいま執筆中の本、ここをヒントに得たものが非常に多い。ちょこちょこ、思うことを書き足していきたいと思います。 今となっては、章立てを見るだけでも、非常に趣深い。(私がこの本を読んで、とにかく考えて、本を書いているからだとは思いますが(^^;) 技術と人間の知識の問題 産業啓蒙主義 ー経済発展の根源ー 産業革命とそれを越えて 技術と工場制 知識、健康、家庭 知識の政治経済学 ー経済史におけるイノベーションとそれに対する抵抗ー 制度、知識、

「三十年戦争」という見立てから

 ウォーラーステイン流の見立てで、今が日中の覇権争いである「三十年戦争」の真っ只中と考えるのなら、それは1989年から始まり、今まさに「コロナ禍」で終焉を迎えつつあるのではないか?と思う。  先の大戦において「工業生産の標準化」が、アメリカに勝利をもたらしたように、今回は知識社会における「民主主義の確立」が、日本に勝利をもたらそうとしている気がする。  そしてそれは、ベルリンの壁が崩壊した1989年に端を発しており、同じ年に日本ではバブルの崩壊(日経平均の最高値)が始まり、中

twitter上で執筆する?

最初の呟きはこれ。非公開だと、作業上不便なので、公開することにしました(^^;