マガジンのカバー画像

知識共創社会

48
運営しているクリエイター

2020年9月の記事一覧

『社会の効率化のボーナス』としてのベーシックインカム

初版そもそも、私は社会保障・所得保障ではなく、『社会の効率化のボーナス』として、ベーシックインカム(BI)を定義する。近い将来にやってくる「モノとサービスが満ち溢れる社会(=労働がなくなる社会)」に備えて、BIの支給を徐々に増やすべきと考えている。 ゆえに、既存の社会保障制度はそのままで、BIだけを追加する。MMTを見ると、財源は心配しなくてよい。ただし、インフレ率のウオッチは必要。(MMTの考え方を援用して、BIをすべし、なんて、MMTerには怒られそうだけど(^^;)

収穫逓増産業・収穫逓減産業そして政府(社会セクター)

収穫逓増産業では、規模の拡大は企業にとっても社会にとっても正義であり、その自然独占の利潤を企業内外でどう配分するかが課題となる。一方、収穫逓減産業は、一般的には(市場)規模が小さな産業であり、自由競争の状態であり、利潤が小さくなりやすく、収穫逓増産業との待遇の格差が、必然とは言え、問題となる。 ゆえに、政府や社会セクターが、このように必然的に発生する格差の影響を、解消するのではなく、緩和するような施策を打ち出すことが期待される。具体的には、JGPやBIといった所得面のサポート