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本の大綱rev.3

 つい最近、rev.2をリリースしたところだけど(^^;知識経済と知識創造を分離するなど、エッジを立ててみました。問いの一覧も消してみた。

概要

プロローグ 資源制約のない世界へ

 そもそも、人類が消費する何万倍ものエネルギーが太陽から降り注ぎ、太陽電池を典型例として、それを利用可能とする技術があり、さらにエネルギーさえあれば、たとえばハーバーボッシュ法で空気から肥料を作ることができる今の世の中を俯瞰して見れば、資源の制約がなくなり、競合財の経済から、共有財の経済へ移行していくのは自明ではないか?ということをこの本の執筆を進めるにつれ、感じるようになりました。
 また、このことに対して、知識や技術が大きな貢献をしていることは明らかで、その大切さを念頭に置いて、お読みいただければ幸いです。

第一章 終焉しつつある資本主義

 大成功ゆえに終焉しつつある資本主義を、その出発点から振り返る。

第二章 経済の中心となった知識

 では、ポスト資本主義社会がどうなっていくのかについて、まずは経済を中心に考えていく。
 これまで「富」がどのように生まれてきたのかを振り返りつつ、知識が経済の中心となったことを確認する。

第三章 知識創造はヒトを幸せにする

 経済の中心となった知識について、野中先生の知識創造理論をもとに、その創造プロセスから考えていく。そして組織における知識創造が、そのメンバーのwell-beingと組織の成果を両立させることを「ティール組織」の考え方を参照しながら、確認する。
 さらに、組織を越えた知識創造も「コレクティブ・インパクト」の考え方を参照すると、フラクタルに進むと言えるので、社会における知識創造と個人のwell-beingも両立できることが確認できる。
 これは、資本主義社会において、資本の拡大再生産が経済や社会の発展のドライバになったように、これからの社会においては、知識創造が、経済や社会の発展のドライバたりえることを示すものと考える。

第四章 「知識共創社会」への移行

 以上に示すように、知識創造を促進すれば、個人も社会もハッピーになるわけだが、そのような「知識共創社会」に移行するには、どのようにすればいいのかを考える。
 (何人かの識者が提示する)社会変革に求められる要件を整理したのち、ベーシックインカムの創設と漸増がその要件を満たし、今の資本主義社会から連続的に「知識共創社会」へと変化できることを示す。

第五章 「知識共創社会」から見た日本

 この「知識共創社会」という視座から、今の日本について考える。
 と言っても、ベーシックインカムの創設と漸増を除いて、本書の内容については、私が経験した「りんくう花火」の取り組みもそうであるように、日本のあちこちで実践が進められており「知識共創社会」という観点からは、日本は世界のトップランナーであると言える。
 ベーシックインカムの創設と漸増は、未知の副作用もあると思われるが、勇気をもって前進する必要があると考えている。ウクライナ戦争後の不況がそのきっかけになるとは思う。


団塊Jr。エンジニアを生業としつつ、経済学→経営学→心理学へと関心が移ってきた変な人。ついに退職し、「知識志本主義社会」へ旅立つ。夢(妄想?)は、アダムスミスやドラッガーのように結果として新たな学問領域を打ち立てること。SF:戦略性/学習欲/内省/慎重さ/着想